ペルソナ4 the ANIMATION 総評
両親の仕事の都合で高校二年生の一年間を、都会から田舎の稲羽市に移り住むことになった鳴上悠(なるかみ・ゆう)。妻を亡くし娘の菜々子(ななこ)と二人暮らしの叔父・堂島遼太郎(どうじま・りょうたろう)の家に下宿させてもらうことになった悠だが、移り住んだ稲羽市では今、奇妙な都市伝説が広まっていた。
雨の日の深夜0時になると、電源を落としていたはずのテレビの画面が光り輝いて、そこに何かが映ると言う……。
若者たちの間では『マヨナカテレビ』として広まっているこの噂。
おまけに女子アナウンサーが市内でテレビアンテナに吊るされると言う奇妙な変死体として発見される。
何もない平穏な田舎町であることがある意味特徴だったはずの稲羽市で起こる連続殺人事件と奇妙な形で発見される犠牲者たち。
浮つく街中で、悠は同じく昨年に都会から転校してきた花村陽介(はなむら・ようすけ)と共に謎を解こうとする。そこには、快活な同級生である里中千枝(さとなか・ちえ)、旅館の次期女将の天城雪子(あまぎ・ゆきこ)たちが少しずつ加わって……
そんな『ペルソナ4 the ANIMATION』の私の評価ですが...
S
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
ペルソナ4 the ANIMATION 総評
放映日:2011年10月~2012年03月(全25話)※最終巻に別途True END編収録予定
私が視聴した放映局:TBS
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:S
原作未プレイなので本シナリオがどこまで原作の持つテーマや意図をくみ取っているかと言う判断は出来ないが、一つの作品としてとても完成度の高いシナリオ構成だったと思う。
高校二年生という多感な時期から大人へと歩を進めようかと言う時期を迎えた少年少女たちの、好奇心であったり、猜疑心であったり、尊敬や嫉妬などといった様々な感情を丁寧に描いていたと思う。シャドウやマヨナカテレビと言う存在のおかげで、人よりは多くの情報を手に出来る彼らが、手にしてしまうからこそ見えなくなってしまう事実があるなど、犯人への推理要素を含めてとても考えさせてくれる内容になっていた点も高く評価したい。
演出 評価:S
バトル、心理描写ともに高水準。
バトル……と言うよりは、冒険アクションに近いかな。一対一の決闘や多対多の合戦と言うよりは、何かを守ったり取り戻したりするためにダンジョンへ突入するアクションに近いイメージ。なので、バトルシーンだけならもっと優れた作品は多々あるだろうが、ペルソナと言う要素(とくにいろいろなペルソナを使い分ける悠)はその特徴を活かしていたと思う。
内面は上記のシナリオ構成で挙げた要素を丁寧に描いていた印象。伊達に2クールもあるわけではないかw
作画 評価:B
2クールと言うこともあるのか、どちらかと言うと省エネ気味な感じで、ここぞと言うシーンに労力と時間を割いて作画をするタイプの作品のように見えた。個人的には、その方が見せ場のシーンの作画クオリティが上がるので、平均されるよりはよほどましだったと思う。
本音を言えば、作画に関してはあまり印象に残っていない。特に良かったのは最終話の直斗から始まる「先輩、信頼してますから!」のくだりの部分はさすがに手が込んでいたなと思うくらいで。まぁ、印象に残っていないのならそれほど(いわゆる「神画質」と呼ぶほど)のものはなかったのだろうし、裏を返せば大崩れもしなかったということだと思う。
まぁ、私の場合は推理に専念し過ぎただけかもしれないが(ノ∀`*)アイター
CAST 評価:S
原作がゲームなので主人公にはボイスがなかったようで、その点で言えば鳴上悠役がこの作品における大きなポイントになったのだろうが、浪川大輔さんのキャスティングは成功と言っていいだろう。ゲーム主人公らしく口数は多くないが、しっかりと存在感を示せたことが最終話の絆へと繋がっていた気がする。
その他メインキャストは原作のままらしく、それは深夜アニメであることを考えれば中堅からベテランで揃えると言うかなり豪華な布陣。
お亡くなりになっていたイゴール役の田の中勇さんもライブラリー出演と言う粋な計らいは、原作イメージを崩したくなかったということもあるのだろうが、良かったと思う。
OP/ED/BGM 評価:S
ハイカラなOPとEDですね(笑 いや、でも本当にBGM含めて原作のアレンジらしいがとても良い。本当にOPとED、OST(BGM)は資金的に余裕があればぜひ買いそろえたいと思うほど。
あとりせちー専用OPあったり、優遇されてたなと思うwww
総合 評価:S
内訳:{S評価(5点)×4+B評価(3点)×1}+True ENDへの期待で+0.1点=S(4.7点)
原作ゲーム未プレイのため、そうした視点や立場からの評価は出来ないが、とても完成度の高い作品だったと思う。毎週推理に、心理描写にと感想Blogを運営している者からすれば書く話題に困ることは無く、頭をひねって使わせてもらえたのは本当に楽しかった。
原作があるアニメ作品の中ではかなり珍しく原作既プレイ者・原作ファンの間でも好評を得ていたアニメ化のようにで、本作に携わった監督以下スタッフがどれだけ原作と言うものをリスペクトし製作にあたっていたかをうかがわせるような気がする。
物語の本当の意味での終焉はどうやら8月発売(?)のパッケージ版に収録されるTrue ENDを待たないといけないようだ。それだけがTVアニメ派の自分としては残念でならない。まぁ、物語の完結を先送りにされたわけではないようで、ちゃんと物語としては春を迎えて悠も都会に帰ったので、「完結はDVD版で!」とか「完結は劇場版で!」と言われるほどはよほどマシだったのだけどwww
まぁ、この辺はパッケージ版を買ってくれた方へのおまけやサービスと言うのは当然あって良いと思うし、それは購入者だけの特典だと思うので、気になった方はぜひ購入して見てほしいと思う。
私は……そうですね、余裕があれば購入して感想を書ければと思います、はいw
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 鳴上悠
やっぱり主人公! とても魅力的な主人公だったと思う。少しずつステータスが上がっていく辺りも良かった。個人的には最終話辺りではステータスがカンスト状態から突き破るんじゃないかって期待してたwww
2位 久慈川りせ
ある意味お約束な恋愛要素を結局最後まで貫き通したのは彼女だけだと思うんだよね。千枝や雪子、直斗もそうした傾向はあったんだけど、最終決戦の土壇場で「愛してるよ!」と言える彼女の一本気なところはすごいと思ったw 彼女もアイドルとして都会に戻るわけだし、その後、隙を見つけて悠と逢ってそうだなーと思ったりwww
3位 花村陽介
なんだかんだで悠以外のメインキャラの中では一番おいしいところを持っていった感じかな。それも最初から登場し、最初から悠と一緒に戦い続けた最古参としての特権だろうか。最古参が活躍すると言う展開は、『ダイの大冒険』のダイとポップのような関係にも見えてちょっと微笑ましい。
3位に関しては菜々子とを入れるかどうか悩んだのは内緒であるwww お、俺はナナコンじゃない!(爆
ゼロ
最後にペルソナ4を作ったキャストのみなさんにスタッフさん最高の作品をありがとうございました
PS自分は恥ずかしがらずに言える菜々子が大好きだナナコンでもいい、月詠さんも恥ずかしがらずナナコンになってください(笑)