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米NSA 中国の大学や通信会社も標的か
6月23日 7時9分

アメリカの情報機関が極秘に大量の個人情報を収集していた問題について、香港の新聞は、この問題を暴露したCIA=中央情報局の元職員の話として、アメリカの情報機関が中国の名門大学や通信電話会社などに対しハッキングを繰り返していたと新たに伝えました。

アメリカのNSA=国家安全保障局が極秘に大量の個人情報を収集していた問題で、アメリカ司法省はCIAの元職員、エドワード・スノーデン容疑者を機密情報を漏えいした疑いなどで訴追したことを21日、明らかにしました。
これについて香港の英字新聞、サウス・チャイナ・モーニング・ポストは、22日、電子版で、元職員は警察に拘束はされておらず、香港の「安全な場所」で、今月21日に30歳の誕生日を迎えたと伝えました。
そのうえで元職員の証言や文書から、NSAが北京にある名門の清華大学のコンピューターに対し、ハッキングを繰り返していたことが新たに分かったと伝えました。
清華大学のコンピューターネットワークは、中国有数の規模を誇り、ことし1月には1日に63の端末やサーバーをハッキングしたこともあったということです。
また、NSAは、中国の大手通信電話会社のコンピューターもハッキングし、携帯電話の利用者どうしが送る数百万件のメッセージを収集していたほか、香港にある海底ケーブルを所有する会社も標的にしていたということです。
一方、アメリカ、ホワイトハウスは、NHKの取材に対し、元職員の身柄拘束と引き渡しについて香港政府と協議を続けていることを明らかにし、香港側の今後の対応が焦点となっています。

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