ラプラスの魔 -DIABE DE LAPLACE-
 ○メディア 5"2HD 3枚組
 ○価格 8,700円
 ○発売 1990年12月21日
 ○発売元 ハミングバードソフト

Title : ラプラスの魔
Manufacture : Humming Bird Soft
Year : 1987, 1990.12.21
System Specific : SHARP X68000 Series
Media : 5inch 2HD
Sound : YAMAHA YM2151(OPM), MSM6258(ADPCM)
Specific : FMx8
, ADPCMx1
Artist : 小坂明子/石井修一郎
Track : 23
Time : 20:51


01 DOORWAY [起動]
02 ラプラスのテーマ〜旅立つ勇者〜 [オープニング]
03 Dizziness [メニュー]
04 Flywheel [ユーザーディスク作成]
05 明日への誓い [ホテル]
06 ニューカムの街 [ニューカム]
07 Pub Time Song [酒場]
08 復活のクロス [教会]
09 幽霊屋敷 [ウェザートップの館]
10 ゴーストハンター [戦闘]
11 ピアノ [1F ピアノ]
12 不気味な地下 [ウェザートップの館 地下]
13 魔城 [ラプラス城]
14 幽霊舞踏会 [幽霊舞踏会]
15 恐怖の回廊 [ラプラス城 地下]
16 哀しき戦士 [死者との戦闘]
17 揺れる小舟 [ラプラス城 3F 湖]
18 南国の光 [ラプラス城 3F ジャングル]
19 バトル ウィズ ハスター [最終ボス ハスター]
20 奈落の叫び [ゲームオーバー]
21 脱出(ESCAPE) [エンディング1]
22 明日への誓い [エンディング2]
23 Invitation [???]

小坂明子 2, 5〜20, 22
石井修一郎 1, 3, 4, 21, 23



アメリカの片田舎、ニューカムで起こった惨殺事件。
はたして人間の仕業なのだろうか?
ゴーストハンター達は自らの危険もかえりみず事件を解決すべく、
崩れかけた館へ乗り込んで行く……。

安田 均氏のコンピュータゲーム処女作、
3DホラーRPG「ラプラスの魔」X68000に遂に登場!
至るところに仕掛けられた罠や謎は、作者からの挑戦状!
はたしてあなたは、それに打ち勝つことができるだろうか?

■Prologue
 アメリカは東部、マサチューセッツ州の一画にその街はあった。
 ニューカム。かつては漁港の街としてにぎわったこともあったのだが、いまはなぜか活気がない。街並みに何かどんよりとした重苦しい雰囲気が感じられる。
 そんな192X年の、ある冬の寒い日のこと、住人たちは見知らぬ男の来訪を知った。細面の東洋系の顔たちは、それ自体東部のこの田舎では人目を引いたが、男のたずねまわっている場所を耳にして、人々はますます口を聞きたがらなかった。
 ウェザートップ館のことだって?
 街のはずれに建つこの館の住人は、以前から街とあまりつきあいがなく、近頃はその住人もどこへ去ったのか、荒れ果てた無人の館と化していた。しかし、その無人のはずの館に何か奇妙なものがいるという噂もある。
 真顔でこうした噂を聞き回り、街の小さな図書館で何か古い文献を漁っていた青年は、ある日、大きな荷物を背負って、その館の方へと消えていった。
 人々がそうした出来事を忘れかけていた矢先、恐るべき事件が起った。"幽霊屋敷を探検に行くんだ"と、親の叱言も聞かずに、出かけていった腕白ざかりの子供たちが、館のすぐ外で惨殺体となって発見されたのだ。郡の保安官たちの捜索により、犯人はこの館で雨露をしのいでいた浮浪者か変質者のしわざだろうということになったが、それにしては死因に妙な点がありすぎた。死体はバラバラにされたり、無惨にくいちぎられたりしていたが、その歯形はとても人間のものとは思えない。いや、動物とすら思えないのだ。また、死体に付着していた奇妙な粘液を分析した検死官も、ただ首をひねるばかりだった。
 幽霊屋敷に殺された?!
 この怪事件はたちまち新聞やラジオで報じられ(とは言っても、ボストン一帯の東部地方のみだが)、物見高い連中がいっとき館に押し寄せた。
 しかし、白日の下、警察の再捜査によっても新たな手がかりは発見できず、やがて押し寄せた人々は潮のひくごとく散っていった……。
 館は以前に戻った。と、同時に街に戻ってきたものもある。どんよりとした不気味な雰囲気。そして、目つきの鋭い何人かの人々。彼らこそ<ゴーストハンター>と呼ばれる者たちである。子供を殺された親たちから依頼された探偵や特ダネをねらうジャーナリスト、あるいは、素人研究の成果を試し、名を売りたいと考える科学者にディレッタント(研究家)、そして、何者かに無意識に呼び寄せられたような霊能者たち。彼らは、ニューカムの街で用意を整えると、誰にも知られることなく、ウェザートップの館に向った。

 図書館では、その彼らにも知られずに一冊の本が眠っていた。単なる古い本だが、そこにはあの東洋人の筆跡で、ただひとこと、こうした書き込みがあった-<ラプラスの魔>-と。

■元はPC88で1987年に発売された作品。3年越しの移植であるが、X68000の性能に相応しく、グラフィック面や音楽面、そしてインタフェース面に於いてきっちり作り直しがされている。その内のモンスターのグラフィックは当時同社のアルバイトだった緒方剛志氏。

ゲームは3Dのダンジョン物のRPG。神話を元にしているらしいが、当時はそんな難しい単語を知ってもおらず、単なるホラーのRPGとしか感じなかった。会話も単調というか事務的…なのはロードス島などでも同様だが、そのせいかゲームと割り切ってしまい、感情移入しにくかった。逆に恐怖という点では街などと打って変わって暗い音楽に押されてビクビクしながらプレイしていたのを覚えている。主人公達のグラフィックもリアル趣向で嫌だった。

問題だったのは経験値やお金の問題。そして妙に理解し辛かった職業やパラメータの意味。また、カメラマンとしてパシャパシャとモンスターの写真を撮って序盤はお金を稼ぐという、冒険心より現実感という選択を迫られているようで、なんとなくげんなりしてしまった。

また、難易度は誰もが語る超辛口。私はこの辛口に付いていけず投げ出したタイプである。好きな人ごめんなさい。ただ、この点を差し引いてもかなり多くのファンがおり絶賛の言葉はあれど、難易度以外は否定的な意見は少ないのにはビックリ。好みでない人は徹底的に嫌いで、両極端に別れる作品なのかもしれない。

■音楽は小坂明子。経歴を見る限りは有名人らしいことはわかるが、私個人は知らない人だ。さて、X68000に移植されるにあたっては、かなり大きくリファインされている。それは単に音色が変わったとか、新しいパートが追加されたなどというありがちな物ではない。曲自体は同じなのだが、完全にアレンジされているのだ。イントロが追加されていたりとか調が変わっていたりなど、PC88で聞き慣れている人がいればかなり驚くだろう。最初は新曲?と思わされる曲が多い。もちろん新曲も追加されている。

MDX版は戦闘シーンの曲にADPCMが入っていないので、今までMDXを聞いていた人は要チェック。(ラストボスはそのまま…)

最後に、Invitation がどの位置で使われているかわからず。X68000版をクリアした方情報を求む。



■2006年掲示板より

曲目追加のお願い
投稿者:ぼんじり
投稿日: 6月 3日(土)17時17分8秒

はじめまして。
(懐かしいゲームの音楽が聴ける、)こういうサイトがあったんだ、ととても喜んでいます(^^)
暇さえあれば訪問させていただいています。

一つ、リクエストよろしいですか?
X68ラプラスの魔
です。
特にオープニングをはじめ、全体的にとても印象的な曲だと思います。
宜しければ、追加お願いします(^
_^)

激しく同意!
投稿者:ざん
投稿日: 6月 3日(土)23時21分19秒

>一つ、リクエストよろしいですか?
>X68ラプラスの魔です。

ぼんじり氏のリクエストに激しく同意!
ラプラスの魔は恐ろしく難易度の高いゲームでしたが、
68版は88版に比べれば操作性の向上(マウスオペレーティングの導入)でプレイが非常に快適だったのを記憶してます。
そのおかげで1度88版で挫折しましたが、68版ではエンディングまで
行けました。
その後に小説版を読んでゲームでは語られなかった細かい設定が堪能できて非常に満足できた作品の一つです。

68版ではかなりキツイプロテクトがかかってたので、エミュレータではプレイは難しいんじゃないでしょうか。

嬉しいです。
投稿者:ぼんじり
投稿日: 6月 4日(日)07時36分45秒

ラプラス談義のようで嬉しいです。

ざんさんと同じく自分もプレイ後に小説を読み、とてもハマった記憶があります。
MSX版をクリアできず悔しくて、夢中になってX68版はクリアしました。

ゲーム自体がエミュレータやEGG(PC88版はでてました)などで配信されていないので
せめて、音楽だけでもと思います。

ラプラスは・・
投稿者:位置や
投稿日: 6月 4日(日)18時39分25秒

あの気味悪く盛り上がるBGMがなる中闇夜に浮かぶ館。そして高揚感のあるオープニングの出だし。切ないような後半を経て再び高揚感のある躍動感のある曲。私的にも至高の1曲です。

ちなみに88でゲームはクリヤーできず。本を読んで終わりました。まだ実家にあるはず。。

(無題)
投稿者:ぼんじり
投稿日: 6月 7日(水)23時35分18秒

ラプラスの魔「Invitation」
使用されている場面どこでしたっけ?
記憶では、一度エンディングをみた後に
ウェザートップの館に行くと音楽が鳴り出すのでは?確か最初の一回だけ・・・。
ん〜・・・曖昧ですね^^;
すみません。

ラプラス〜
投稿者:水天
投稿日: 6月 8日(木)16時08分59秒

〜は小説しか読んで無いです…(やっときゃよかった)
弘司さんのイラストが印象に残ってます。オープニングに弘司さんのグラフィックが流れるのは何版だったんでしょうか…うろ覚えです。
 モンスターデザインを緒方さんが担当されていたと知り、ちょっと驚きました。某ゲームの掲示板で一度だけ偶然レスを前後した事があります。…それだけですが(笑)
 ともかくお疲れ様です〜

(無題)
投稿者:ざん
投稿日: 6月 8日(木)18時17分31秒

ラプラスの魔は、ゲームをプレイしたことのある方なら是非とも小説を読むことをお薦めします。

ゲームではNPCとしてラプラス城内でビヨンド・クレモンタンという騎士が仲間に出来るのですが、このキャラは小説では非常に重要な意味を持つキャラとして登場します。
ネタをバラすとつまらないので詳細は割愛しますが、とにかくこのゲームは小説とセットで「完全版」と呼ぶにふさわしいモノです。

疲れ様でした
投稿者:位置や
投稿日: 6月 8日(木)18時55分42秒

ラプラスの魔お疲れ様でした ほんとに
でも
でも・・・・
88版と同じようでやはりちがう・・・・68の方が音楽的には美しいのですが
ラプラスに限っては88版のあの高揚感が感じられないです
なんかすこし寂しくなつてしまう私・・
勝手なこといいました
お疲れ様です

X68Kラプラス拝聴しました
投稿者:UME-3
投稿日: 6月 8日(木)23時20分59秒

こんばんは。ラプラスの魔の話題が展開されていたので書き込んでみました。

X68K版拝聴しました。私もX68K版を聴くのは初めてですが、かなりいい感じにアレンジされていますね。なるほど、絶賛する方も多いのはうなずけます。
X68K版はミュージックモードがあると聞いていますが、なんと羨ましい...^^;

当方はPC88版でやりこみましたが、FM3音ですがこちらはこちらで味がありますし、
機種それぞれ違いがあっていいんじゃないかな、なんて思います。