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【大リーグ】川崎がメジャー1号 同点2ランでチームの9連勝に貢献2013年6月23日 紙面から ◇ブルージェイズ7−6オリオールズムネリン伝説始まる!? ブルージェイズの川崎宗則内野手(32)は21日(日本時間22日)、地元でのオリオールズ戦に9番遊撃で先発し、2点を追う7回に右翼席へメジャー初アーチとなる同点2ランを放つなど4打数2安打3打点で、チームのサヨナラ勝ち&9連勝に貢献した。最多11あった借金もこれで完済し、勝率も今季初となる5割到達。米複数メディアによると、正遊撃手ホセ・レイエス(30)が週明けの24日にも復帰するが、先発右腕ディッキーが「カワサキ伝説の始まりだ」と絶賛するなど、その存在感は日ごとに増している。 愛される男が、頼れる男になった。2点を追う7回2死一塁。「塁に出ようと必死だった」という川崎が、カウント1−1からの3球目、91マイル(約146キロ)のカットボールを振り抜くと、打球は右翼席へ。メジャー2年目、247打席目で飛び出した初本塁打にスタンドは総立ちで拍手。一度ベンチに戻ったヒーローが同僚に促されて再びグラウンドに姿を見せると、またも拍手喝采が沸き起こった。 「(歓声に)震えた。夢を見ているみたい。頭の中が真っ白」。帽子を取って3度お辞儀。今やトロントの人気者となった32歳は喜びをかみしめた。オ軍戦では5月26日にもサヨナラ打を放った“キラー”の活躍が9回のデービスのサヨナラ打につながり、チームは2008年の10連勝以来となる9連勝。勝率も昨年7月30日以来、今季初の5割とした。 オフの大型補強も不発気味で開幕直後から低迷。離れかけたファンの心を惹きつけたのが川崎だった。はつらつプレーで人気を集め、球団には「川崎グッズを作ってほしい」と依頼が殺到。現在は球場の売店にはレプリカユニホームが並び、あまりの人気ぶりに地元メディアからは「市長になってみたら」と冗談交じりの質問が飛ぶ。 故障離脱中の正遊撃手レイエスは24日にも復帰予定。だがギボンズ監督は「誰も川崎を(マイナーに)落とすなんて言ってない。誰もが彼を愛している」。この日先発したディッキーも「川崎伝説の始まりだ」と今後の活躍を期待した。今後は“生き残り競争”が本格化するが、当の本人は「僕はレイエスが世界一の遊撃手だと思っていますよ」とサラリ。「僕は野球を楽しむだけ。子どものころから変わらない」。イチローの背中を追って海を渡り、花開いた“愛されキャラ”。昔と変わらぬ野球少年の気持ちで、世界最高峰の舞台で輝く。 PR情報
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