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【プロ野球】ライアン小川 初完封 新人1番乗り&ハーラートップ7勝2013年6月23日 紙面から
◇ヤクルト3−0広島ヤクルトのルーキー小川がプロ初完投を完封で果たし、リーグトップに並ぶ7勝目を挙げた。新人の完封は両リーグを通じて今季初。散発5安打に封じ、三塁を踏ませなかった。打線は4回にバレンティンが22号3ランを放った。広島は4連敗。 ◇ 114球目。最後の二飛がグラブに収まった時も、小川はにこりともしなかった。「ほっとしてました」とは言うが、喜怒哀楽は表に出さず、堂々のプロ初完投初完封。12球団の新人では完封一番乗りで、巨人・菅野と並ぶリーグトップの7勝目。小川監督は「きょうは小川とバレンティンに尽きる。2人がいい働きをしてくれて、明日に向かっていける」と、期待にこたえた孝行息子に目を細めた。 1回、先頭のルイスに中前打されて1死二塁のピンチを迎えたが、3、4番を連続空振り三振で切り抜けて波に乗った。大竹との投手戦になったが、4回にはバレンティンが3ランで白星をプレゼント。援護をもらったルーキーは以降もテンポよく打ち取り、自己最長タイの8回が終わった時点で球数は99。未知の9回も中軸3人を三者凡退で仕留めた。被安打は5。三塁を踏ませない快投だった。 創価大時代は通算36勝(3敗)のうち35勝が完投で、うち23完封というミスター・ゼロ。プロ入り後は「相手が違う。完投、完封することより、目の前の打者に集中するようにしている」と勝負に徹してきたが、1試合投げきる能力に疑いはなかった。プロ初登板だった4月3日の広島戦で、ルーキー勝利一番乗り。その後も白星を積み重ねた右腕は「グラウンドに入ったら1年目だろうと関係ない。投げる試合はすべて勝つという強い気持ちで投げている」。石川が腰の張り、館山が右肘手術と両エースが戦線離脱している苦しい状況の中、フル回転を続けてきた。 チームは苦手の交流戦で大きく負け越し、今季最多の借金15でリーグ戦再開を迎えた。セ最下位からの巻き返しに向けた大事な一戦。前日、指揮官は「内容より結果、勝つことが大事」と話していたが、肝っ玉ルーキーのおかげで、内容的にも最高の再スタートを切った。 (竹村和佳子) PR情報
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