沖縄慰霊の日:前夜祭に400人 ろうそくで「平和」
毎日新聞 2013年06月22日 21時04分(最終更新 06月22日 22時35分)
沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で亡くなった人たちを追悼する「慰霊の日」を迎える。沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の沖縄平和祈念堂では22日夜に追悼式の前夜祭があり、参加した遺族ら約400人が亡き人に思いをはせた。
県遺族連合会理事の平川信子さん(75)と瑞慶山良祐(ずけやま・りょうゆう)さん(70)が鎮魂の火を献火。平和の鐘が響く中で参加者が黙とうをささげ、主催する公益財団法人「沖縄協会」の清成忠男会長が「恒久平和の実現を訴え続けることを誓い、謹んでご冥福をお祈りします」などとあいさつした。
会場脇の平和祈念公園では、6000本のろうそくで「WORLD PEACE」「平和」の文字がかたどられ、平和の礎(いしじ)前にある池ではとうろう流しも行われた。2歳の時に沖縄戦で父親を失った瑞慶山さんは「この場所に立つと父とのつながりを感じる。戦争を繰り返してはならない」と話していた。【平川哲也】