日本チェーンストア協会が20日発表した5月のスーパー売上高(既存店ベース)は、前年同月比1.2%減の1兆492億円と、2カ月連続で減少した。消費者の節約志向が根強いことに加え、野菜の相場安が響いた。月前半が低温だったため、クールビズ関連の衣料品も不調だった。
顧客1人当たりの買い上げ額は0.7%減。客数は0.4%増。母の日や大型連休の行楽需要で、すしや総菜は好調だった。
商品別の内訳は、全体の約6割を占める食料品が0.7%減だったほか、衣料品が5.2%減など。チェーン協の井上淳専務理事は「アベノミクスが日常の消費の現場に波及するには時間がかかるが、(大幅なマイナスだった)一時の暗さからは脱しつつある」と指摘した。
一方、日本フランチャイズチェーン協会が同日発表した5月のコンビニ売上高(既存店ベース)は、たばこ購入者の減少が続き、1.2%減の7130億円と12カ月連続で前年を下回った。(2013/06/20-17:06)