風疹 都内で妊婦が20人感染6月19日 15時53分
風疹の流行が止まらないなか、都内では去年からこれまでに風疹に感染した女性のうち3%に当たる20人が妊婦だったことが東京都の調査で分かりました。
専門家は「妊婦がどこで感染するか分からない状況なので、多くの人がワクチンを打つことが大事だ」と話しています。
東京都感染症情報センターは、去年からことし5月までの間に都内の医療機関から届け出があった風疹の患者のデータを詳しく分析しました。
その結果、女性の患者667人のうち、3%に当たる20人が妊娠中に感染していて、このうち10人は生まれてくる子どもに障害が出るおそれがある妊娠18週までに感染していたということです。
また、これらの妊婦の感染経路を調べたところ、夫からの感染は6人で、半数に当たる10人は身近に風疹の感染者がいないなど感染経路が分からなかったということです。
さらに、男性の感染者を合わせた2917例のうち、感染経路を推定できた617例を調べたところ、▽41%が「職場」で、▽23%は「家族」から感染したとみられることが分かりました。
これについて東京都感染症情報センターの杉下由行課長は「妊婦の感染が非常に多く、赤ちゃんに障害が出る『先天性風疹症候群』のリスクが高まっている。どこで感染するか分からない状況なので、多くの人がワクチンを打って妊婦を守り、流行を止めることが大事だ」と話しています。
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