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【埼玉】

廃塩酸7000リットルが流出 河川で基準値超の亜鉛 東松山

 東松山市の金属メッキ加工会社「大和(やまと)ガルバー」で十九日に廃塩酸が流出する事故があり、県は二十一日、廃塩酸に含まれる物質のうち、環境基準の約三倍に当たる亜鉛が付近の河川や農業用水から検出された、と発表した。下流に当たる荒川の水を取水する県大久保浄水場(さいたま市桜区)では、これまでに数値に異状はないという。

 県によると、十九日に同社敷地内のタンクが倒れて破損し、タンク内の廃塩酸一万九千リットルのうち七千リットルが道路の側溝などに流出。敷地近くの新江川に流れ込み、新江川と合流する荒川支流の市野川へと流れたという。

 二十日の県の調査で検出された亜鉛は、市野川では環境基準の約三倍の〇・〇八九ミリグラム、同川下流の農業用水で〇・〇四六ミリグラム。県は「亜鉛の環境基準値は魚類保護の観点で定められている。(検出された値では)人の健康に被害を生ずる恐れはない」としている。

 十九日の県の調査では鉛の濃度も環境基準の二倍を超えていたが、二十日の検査では基準値以下になったという。(前田朋子)

 

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