2008年9月30日　page:1/7

岡村秀昭＝フリーランスライター

　紙と同様、インクも上手に節約したいものですね。でも、インクの場合は紙ほど多くの節約方法はありません。確実なのは、インクの噴出量を減らすことと、「インク詰まり」を防ぐためにお手入れをすることの2つです。

　これまで紹介した紙の節約法のうち、部分印刷や割り付け印刷は、印刷量を減らすという意味でインクの節約効果もあります。それ以外のインクの節約法としては、印刷時に使うインクの量を減らす方法、インク詰まりを防ぐ方法があります。

　対策１は、ドラフト印刷モードで印刷する方法です。印刷速度を優先させるため、印刷が薄くなり、結果としてインクの節約につながります。ただし、かすれたように印刷されるため、内容をチェックするための試し印刷や、読めればよいという文書でこの方法を利用するとよいでしょう。また、対策３では、インク節約の専用ソフトを使って、インクの使用量を減らす方法を紹介します。

　対策２は、インクのムダになるインク詰まりをなくすためのお手入れ法です。1カ月に1度は印刷したり、ノズルのチェックやクリーニングを実行したりして、いつでも正常に印刷できる状態を保ちましょう。

対策1　使うインク量を減らす
印刷品質は「速い」で印刷する

　高速印刷モードはプリンタードライバーの画面で設定します（図1）。印刷品質の設定画面で、「高速」や「速度優先」に設定するのです（図2〜図5）。色が薄くなるので、印刷の品質を重視する“清書”には向きません。

図1　ソフトのメニューで「印刷」を選択し、このような画面を表示する。プリンターを選び（1）、「詳細設定」（2、ソフトによっては「プロパティ」）をクリック。

図2　プロパティ画面が開く。「印刷品質」の「ユーザー設定」に「・」を付け（1）、「設定」をクリック（2）。

図3　「品位」のツマミを「高速」側へドラグし（1）、「OK」をクリック（2）。図2に戻ったら「OK」をクリックし、印刷を開始する。

図4　プロパティ画面が開く。「印刷品質」の「∨」をクリックして「詳細設定」を選択。

図5　ツマミを「速度優先」側へドラグし（1）、「OK」をクリック（2）。図4に戻ったら「OK」をクリックし、印刷を開始する。

「節約できる「ムダなし」印刷ワザ」の記事一覧（新着順）

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• 紙を節約「ムダなし」印刷ワザ　〜オフィスソフト〜
• 紙を節約「ムダなし」印刷ワザ　〜ホームページ、メール、写真〜

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