フィギュア:キム・ヨナ、韓国で現役最後の舞台

アイスショーに出演
ミュージカル取り入れた「レ・ミゼラブル」で魅惑の演技

 キム・ヨナ(22)が21日、「オール・ザット・スケート2013アイスショー」(ソウル五輪公園体操競技場)に出演、ファン1万人の前で演技を披露した。来年のロシア・ソチ冬季五輪に出場した後に引退の意向を表明している「フィギュアの女王」にとって、23日まで続く今回の公演は現役選手としては最後の韓国での舞台だ。

■レ・ミゼラブル」の感動を再現

 第1部と第2部に分けて行われたアイスショーのテーマは「レ・ミゼラブル-夢見よ、挑戦せよ、愛せよ」だった。「レ・ミゼラブル」はフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの同名小説を原作にしたミュージカル。キム・ヨナ、ハビエル・フェルナンデス(2013年世界選手権男子3位)=スペイン=、アシュリー・ワグナー(12年グランプリファイナル女子2位)=米国=ら出演者たちは「夢やぶれて(I dreamed a dream)」など広く知られているナンバーで演技を繰り広げた。歌は韓国のミュージカル俳優たちが歌った。

 キム・ヨナは第2部で、今年世界選手権(カナダ・ロンドン)で優勝したときのフリー・プログラム「レ・ミゼラブル」を披露した。4分10秒間にわたる「実戦用プログラム」を3分程度にまとめたものだった。ジャンプも3回あった。「『レ・ミゼラブル』に込められた希望のメッセージを自分だけのやり方で伝えたかった」という映像に続いてキム・ヨナが登場、演技が終わると観客たちはスタンディング・オベーションでたたえた。

 第2部のフィナーレも「レ・ミゼラブル」がテーマだった。出演者たちは「民衆の歌(Do you hear the people sing?)」などのミュージカル曲に合わせ、自由と平和への渇望を歌った。カーテンコールでは「ワン・デイ・モア(One day More)」でファンの歓声に応えた。

 第1部の最後には新エキシビジョン曲「イマジン(Imagine)」をお披露目した。この曲はビートルズのメンバー、ジョン・レノンの曲として有名だ。キム・ヨナはカナダの女性歌手アヴリル・ラヴィーンがカバーした同曲に乗せて、世界平和というメッセージを演技で伝えた。そして「アイスショーが成功してうれしい。オープニングからフィナーレまで『レ・ミゼラブル』をコンセプトにしたが、多くの方々に感動していただければ」と語った。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者
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  • 21日、ミュージカル「レ・ミゼラブル」をテーマにしたアイスショーのフィナーレでほかの出演者たちと笑顔を見せるキム・ヨナ。/写真=ホ・サンウク記者

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