
裏で何か企んでいるのではないか、
そんな気がしませんか?
売買契約というと本来対等なものであるはずなのに、
不動産に関しては、妙な威圧感のようなものを感じませんか?
不動産会社というのは本当のこと言ってないんじゃないか、
そんな不信感がどうしてもぬぐえません。
分譲マンションというのは、
他の商品・サービスのように、リピート購入することを
ほぼ想定していません。
また、直接販売の現場にいる営業マンにとっては、
とにかく「契約をとること」、「買わせること」
が仕事上の最大のテーマになっているわけです。
自分で仕入れたり、商品企画したものではないものを
とにかく売らなきゃいけないわけです。
さらに、車などと違って、
マンションというのは、統一価格がありません。
つまり、
そもそも価格の決定メカニズムが分かりにくく、
比較検討すること自体が難しいのに、
さらに、
1回こっきりの付き合いで、
方や「売りたいだけ!」、一方は「騙されないぞ!!」
と思っている、という状況なわけです。
一般ユーザーが悩むのも無理ありません。
悩まない方がどうかしてます。
榊淳司氏とはもうかれこれ
17、18年のお付き合いをさせていただいております。
榊氏の事務所に遊びに行ったり、
セミナーのアイデアなどお出しているうち、
マンションレポートのご依頼を受け、
という点で意見が一致し、
合同でレポートを書かせていただくことになりました。
不動産広告はもちろん、世の中の住宅情報系ポータルサイトでも
「本当の」「生の」情報はオミットされています。
これはかなり不健全なことだと思います。
また、ネット系マンション投稿サイトというのも
乱立していますが、
だいたい個別物件の瑣末な(目に見える)事象について
個人的な論評がされているばかりで、
マンション市場に関する「全体像」といったものが見られません。
マンション販売の営業マンが書き込みしてたりして、
余計に情報が混乱してたりしますし。
マンション価格というのは本来、
が必要であるのにかかわらず、
そういう視点が欠けているから、
「設備・仕様の細部」だとか、
「立地についてのバランスに欠けた
(特定価値観のバイアスがかかりすぎた)評価」
につながってくるのだと思います。
とにかく、マンションというのは物件ごとの個別性が強いです。
強すぎると言っていいかもしれません。
ほんの2、3年ですぐそばにある物件の価格が
1,000万円違ってくる、
なんてのはごく普通の現象としてあります。
ただ、マンション市場全体を時系列で、
かつエリア網羅的に見ていくと、
だんだん市場の動きが読めてくるようになります。
文字通り見えてくるようになるんです。
ただ、マンション購入を考え始めて2、3年といった方に
こういう視点を持て、というのはかなり難しいことでしょう。
入手できる情報が売主側の一方的なものか、
広告収益をビジネスモデルにしているネット・雑誌系媒体
からしかないからです。
こういう状況は、
数千万の借金をして、20年以上金利を払うことを考えると、
かなり不健全です。
「数千万の借金と20年以上の金利・・・」
大げさに言えば、
社会的な利益損失にもつながっているのではないか、
とさえ思えます。
そんなことで、榊氏とともにユーザー視点に立ったレポート
をシリーズ展開しております。
マンション相場の動きを「全体像」を通して
極力科学的に検証し、
ご自身で納得のいく判断をする。
そういう場面で少しでもお手伝いができれば、と思っております。
お互い業界の中におりますので、ペンネームを使うことで
「覆面お助けマン」となって、
マンション購入でイタい目に遭う方を
一人でも減らすことができれば・・・
そんなことを意識して活動をしております。