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音楽小説

◆音楽小説

もちろん「音楽小説」なんてジャンルは、FC2にも商業小説の世界にもない。

私の勝手な思いつきによる語であるが、ネットで調べてみるとチラホラ使っている人もいるようである。

私のなかで「音楽小説」とは、その曲を聞くとその小説が、その小説を読むとその曲が浮かぶような小説のことである。

前にも書いたが、私の場合、川端康成の「抒情歌」を読むとホロビッツの弾くショパンが聞こえてくる。

レイ・ブラッドベリの「火星年代記」を読むと、デヴィッド・ボウイの「ライフ・オン・マーズ」という曲が頭のなかを流れ出す。

必ずしも、音楽家や音楽界が舞台の小説でなくてもよくて、なんとなく自分のなかで小説と曲の関連付けができてしまう作品があるみたいなのだ。

マンガ「のだめカンタービレ」のように、作品自体が読者に曲を紹介していく力を持った文芸作品もある。

読み手としての私は、音楽小説、特にクラシック音楽を紹介してくれる音楽小説が大好きなのだが、書いたことは一度もない。

今後、書けるのかどうかも不明。

しかし、書いてみたい気持ちはある。

私の場合、「この曲!」というより、「この演奏家の、この曲!」というパターンが多いのだが、曲を何度も聞いたからといって物語が浮かぶわけでもない。

書きたい曲は秘密だが、演奏家なら色々とあげられる。

マルタ・アルッゲリッチ(ピアニスト)
エミール・ギレリス(ピアニスト)
グレン・グールド(ピアニスト)
アリシア・デ・ラローチャ(ピアニスト)
ヨー・ヨーマ(チェリスト)

ヴァイオリニストについては、特に「絶対、この人!」という演奏家はいない。

素人のくせに偉ぶってひと言解説するなら、

アルゲリッチはピアノが打楽器だと思い出させてくれる超絶技巧の持ち主、

ギレリスは人類史の至宝とも言うべきピアニスト、

グールドは完全無比なオタク名演奏家、

ラローチャは永遠に十二、三歳の少年のような演奏のできる大御所、

ヨーは高い精神性をメジャーに表現できる天才チェリスト

でしょうか?

生まれ変わったら歌舞伎役者かピアニストになりたいと思っているが、たぶん何度生まれ変わったとしてもかなわない夢だろうな…と思っています。

(リヒター演奏の、ベートーベンのムーンライトソナタ3番を聞きながら)

更新日:2013-06-22 14:19:01