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あさましきもの、素人作家!

◆あさましきもの、素人作家!

FC2の作家たちの書くものを読み、つくづくと感じるのは「ものを書く人間って全員(素人でも!)、自意識が異常に強い」ということ。

いや、「私は、そんな人間じゃありません!」というFC2作家がいたら、「かなりの重症です」と言わせてもらいます。

もちろん、私なんかは確実に「自意識が異常に強くて、性格が歪んでて、コンプレックスの多い」人間です。

自覚はあります。

何章か前に「すさまじきもの、プロの作家!」というタイトルで、プロの小説家について書いた。

しかし、FC2でフィクション、ノンフィクション問わず読みまくった結果、感じたのは「素人もプロも、『恥知らず』という点においては、さほど変わらない」という事。

いやはや!素人作家も、すごいです。

でも、どちらかといえば素人作家は「すさまじい」というより「あさましい」ような気がする。

(恐らく、プロほどの実力がないからでしょう。)

何て言うか、自分をアピールするためにはどの作家も手段は選ばない感じなのだ。

例えば、私!

出身地がバレるの厭わず(本当は、嫌だけど)、世界第四位の観光都市に生まれ育った利点をフル活用している。

また、誰でも知っているギリシャ神話を小説の下敷きにしたりして、ストーリーテリングのチカラの無さをカバーしたりもしています。
(我ながら、姑息ぅ~!)

もちろん、どういう手段で自意識を満足させるかは、人それぞれ。

人間の三大欲は「性欲」「食欲」「睡眠欲」だが、「多くの読者に支持されている」という「自意識」を満足させる手段として「性欲=エロ」を使う人は少なくない。
(私も使っています。)

村上春樹は、性欲も頻繁に作品に使っているが、睡眠欲も何度か使用している。
(「アフターダーク」とか「めくらやなぎと眠る女」とか)

もちろん、三大欲を使う以外にも、手段はある。

また、手段を直接的に作品に使うのではなく、もっと間接的なやり方で用いることもできる。

いずれにしても、素人作家が「何をしてでも、自分の作品をひとりでも多くの人に読んでもらいたい」と願う気持ちは強い。

また同時に、素人の場合は(わりと)あさましかったりもする。

(私なんかは、特にそうかも?)

それが悪いというわけでもないが、できれば愚かな事には手をつけず、作品自体に工夫をこらす「あさましさ」で、自意識を満足させられればと思っています。

(本文とは何の関係もないけれど、実はじゃがりこが大好きです。これを書きながら、1個食べてしまいました…。)

更新日:2013-06-20 21:00:37