【ニューヨーク２０日（日本時間２１日）発】ヤンキースのイチロー外野手（３９）は前日のドジャースとのダブルヘッダー第１試合は３号弾を含む３安打３打点で勝利に貢献。第２試合は３タコでチームも完敗したが、ここ７試合で２５打数１０安打、打率４割と安打製造機ぶりを発揮している。

　ここまでイチローに厳しかったニューヨークの地元メディアの論調も変化。デーリー・ニューズ紙は「イチローは価値を証明」と題し、「ヤ軍はようやく２年１３００万ドル（約１２億６５００万円）の契約をした時に期待したイチローを見ている」とベタ褒め。美技連発の守備も高く評価した。

　ニューヨーク・ポスト紙は「焼けるほどに熱いイチローがピンストライプにパワーを与えている」と持ち上げた。ＹＥＳネットワーク（電子版）は「ベテラン外野手がヤ軍に勢いをもたらす」と救世主扱いだ。

　完全復活か。前日の試合後、「ホット（好調）な状態という感覚はあるか」と質問されたイチローは「分からない。占い師にでも聞いて」と返した。今季は好不調の波が激しく、確信が持てないのだろう。