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電力会社側実験に疑問 只見川氾濫、今本京大名誉教授

 新潟・福島豪雨による只見川の氾濫について京都大名誉教授で河川工学が専門の今本博健工学博士は21日、金山町開発センターで講演した。
 只見川ダム災害金山町被災者の会の招きで19日から現地調査をし、これまでのデータを踏まえ見解を示した。水力発電ダムを設置する電力会社側の依頼で土木学会東北支部が実施した模型実験で、金山町の本名ダムからの放流水がJR只見線の鉄橋や護岸に影響はなかったとする報告に対し、今本博士は「判断する根拠が不十分。解釈が独善的だ」などとして疑問を呈し、鉄橋の崩落などについて影響があった可能性を指摘した。
 また、田子倉ダムの操作に関し、放流量を減らすのではなく下流の流量を抑える観点で行うべきと提言した。

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模型実験の疑問点などを指摘する今本博士
模型実験の疑問点などを指摘する今本博士

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