淡水化装置で汚染水漏れ 第一原発 放射性物質含む250リットル
東京電力は21日、福島第一原発の原子炉冷却に使った水から塩分を取り除く淡水化装置で、放射性物質を含む汚染水約250リットルが漏れたと発表した。外部への流出はないとしている。
東電によると、21日午前3時ごろ、装置の漏えい検知器が作動。約5分後、装置が設置されている施設内で、作業員が水漏れを確認した。
水漏れが確認されたのは、装置に水を送り込むポンプの流量計の下部にある塩化ビニール製のキャップ。東電は20日に流量計の窓を清掃後、作業員がキャップを強く締め過ぎて亀裂が発生し、漏れたと推定している。
東電は装置の運転を一時停止したが、部品を交換して21日午後7時ごろ再起動した。再発防止策として、流量計の窓が汚れた際は清掃せずに交換することにした。
同原発では18日、多核種除去設備「ALPS」のタンク溶接部の微小な穴二つから汚染水漏れが確認された。
別のタンクで20日に外側から確認された穴について、東電は21日、貫通しているとの推定結果を明らかにした。
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