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◆巨人4―1中日(21日・上毛敷島) リーグ戦が再開し、巨人が今季4度目の5連勝で絶好のリスタートを切った。4番・阿部が2回に中日先発・山井から右翼スタンドへ17号。4回にも2打席連続となる18号をたたき込んだ。先発の沢村も8回途中無失点の好投。2試合連続の完封こそ逃したが、文句のないピッチングで4勝目をマーク。貯金を最多の「16」に伸ばした。
ボールはすっ飛んだ。雨を切り裂き、ぐんぐん伸びた。「完璧だったよ!」。阿部の一撃は右翼席中段ではねた。4回1死、山井から2打席連発となる18号ソロ。外角のフォークにも体勢は崩れなかった。バットの芯に球が吸い込まれるようだった。
自身初となる群馬での試合。両軍無得点の2回には真ん中に抜けたツーシームを右翼席中段へ放り込んだ。「いいスイングだったね。いいスタートができて良かった」。球宴までに打率3割を目標にしている4番打者が安どの表情。交流戦中の課題だった「右肩が開くクセ」も修正されていた。11年以降、10打数6安打と得意にしていた山井を打ち崩し、竜を倒した。
チームは11年5月10日以来となる前橋・敷島球場での試合だが、当時、阿部は不在だった。開幕前に右ふくらはぎを肉離れし、当日はイースタン・リーグの楽天戦(G球場)で復帰戦を迎えていた。1軍は横浜(現DeNA)に敗戦。その夜、テレビ観戦した。「いい球場だね。今度はいつ、群馬で試合をするんだろう。行ったことないからね。打ってリベンジしたい」と鼻息が荒かった。3年越しで巡ってきた舞台で、最高の結果を出した。
練習前、一人ホームベースに向かうと、またぐように仁王立ちした。隅々まで球場を見渡し、土の感触を確認。「きれいな球場。広いし」と思いにふけった。リーグ戦再開の一戦でもあり「4番が引っ張らないとね。交流戦では俺が打っていれば、という試合がいくつもあったから」と自身を奮い立たせていた。その後のミーティング。「今日からリーグ戦の開幕。また頑張ろう。心が燃えるようなプレーをしよう」。原監督の呼びかけで、臨戦態勢に入った。
2打席連発の後、敬遠四球。8回先頭で、当たり損ないの三塁前へのゴロが内野安打となった。「あれは、セーフティーバント。フルスイングセーフティーかな…」という猛打賞で締めた。チームは今季4度目の5連勝。貯金を最多の16に伸ばし、2位・阪神に3ゲーム差。4番が先導した勝利に、指揮官も「1本目も2本目も貴重だった。いい練習をしているし、いい形で打った。続けてほしい」と褒めちぎった。
雨は徐々に強くなり、最後は土砂降り。それでも群馬のファンは席を立たなかった。試合後、両手を上げて勝利の報告をした阿部は、その光景に「本当にありがたいね。もっと頑張らないとね」と感謝した。4番としての自信を再確認できた試合であり、ファンの温かさが身に染みた一戦でもあった。
(2013年6月22日06時00分 スポーツ報知)
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