<滋賀県警本部>正面玄関に乗用車突っ込む 35歳男を逮捕
毎日新聞 6月21日(金)23時50分配信
21日午後11時ごろ、大津市打出浜の滋賀県警本部の正面玄関に乗用車が突っ込み、ガラス戸を突き破って1階ロビー付近で停車した。乗っていた男が油のような液体をロビーの床にまいて火を付け、バールで周囲を威嚇したが、近くにいた警察官が消し止め、男を取り押さえた。けが人はなかった。男は同県多賀町久徳、職業不詳、森口晃宏容疑者(35)で、県警大津署が建造物損壊容疑で現行犯逮捕した。調べに黙秘しているという。
県警によると、森口容疑者はライターを所持しており、車の近くにはポリタンクが落ちていた。
森口容疑者が書いていたとみられるインターネットのブログには、自身が「国による盗撮」「インターネットの監視」を受けていたなどと記載されていた。また逮捕前日の20日には「警察に捜査依頼しても対応してくれなかった」として、「警察・検察改革」などを公約として7月の参院選に立候補するなどとも書き込まれていた。森口容疑者の親族は毎日新聞の電話取材に「21日、自宅を早朝に出たきり帰ってこないので心配していた」と話した。
現場はJR大津駅の北東約1キロの大津市中心部。県警本部には多数の警察官の他、消防車なども駆け付け、一時騒然とした。近くの琵琶湖で夜釣りをしていた愛知県西尾市の派遣社員の男性(30)は「ぐしゃっという音が聞こえたので、県警本部の方に来ると、運転していたとみられる男が警察官に囲まれ、車の外でうつむいていた」と話していた。【竹下理子、加藤明子】
最終更新:6月22日(土)10時43分