中国株(終了):下落、流動性懸念-週間は4カ月ぶり大幅安
6月21日(ブルームバーグ):中国株式相場は下落。上海総合指数は週間ベースで約4カ月ぶりの大幅安となった。流動性の逼迫(ひっぱく)で経済成長が抑制されるとの懸念や、米連邦準備制度による緩和策縮小の観測が広がった。
中国建設銀行 (601939 CH)が3.8%下げるなど、銀行株が安い。光大証券(601788 CH)は6%安。同社は担当している新規株式公開(IPO)業務について、監督当局から調査中だとの通告を受けた。エネルギー生産で中国最大手のペトロチャイナ(中国石油、601857 CH)は1.6%下落し、石炭生産のエン州煤業(600188 CH)は4.9%安。一方、競売で住宅用地を取得した金地(集団、600383 CH)は3週間ぶりの大幅上昇となった。
上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は、前日比10.93ポイント(0.5%)安の2073.10で終了。週間での下落率は4.1%と、2月22日以来の大幅な下げとなった。上海、深圳両証取のA株に連動しているCSI300指数は同0.2%安の2317.39。
東呉証券の鄧文淵アナリストは、中国「経済の動向は期待通りではなく、米当局は世界中で市場にボラティリティをもたらしているほか、、中国の流動性不足も大きな問題を引き起こしている」と指摘。「相場の回復が見込まれるのは、流動性逼迫が改善する可能性が高い7月初めになってからだろう」と述べた。
原題:China’s Stocks Post Steepest Weekly Loss in Four Months(抜粋)
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更新日時: 2013/06/21 17:13 JST