欧州株(21日):4日続落-ギリシャ政局不安が再燃
6月21日(ブルームバーグ):欧州株式相場 は下落。ギリシャ民主左派の連立政権離脱が嫌気された。また米金融緩和策の今後を警戒する動きも影響した。ストックス欧州600指数は4日続落し、週間ベースでは13カ月で最大の下げとなった。
ギリシャ・ナショナル銀行が大幅安。ギリシャの株式相場は昨年10月以降で最大の下げとなった。ドイツのSAPも安い。同業の米オラクルが示した四半期利益見通しが、アナリスト予想の下限だったことに反応した。グループ・ユーロトンネルも安い。証券会社による投資判断引き下げが嫌気された。
ストックス欧州600 指数は前日比1.2%安の280.4で終了。週間では3.7%下落し、これで5週続落となった。
メリテン・インベストメント・マネジメント(デュッセルドルフ)の欧州株アセットマネジャー、トビアス・ブリッチュ氏は「ギリシャ民主左派の連立政権離脱は不透明感の改善にはプラスとならない」とし、「ギリシャが昨年のように問題となることはないだろう。新たに選挙となれば、それは問題は拡大し得る。また米当局が量的緩和を縮小した場合の影響への懸念は、今後も続く見通しだ」と加えた。
この日の西欧市場では、取引が行われた16カ国中14カ国で主要株価指数が下落した。
原題:Europe Stocks Drop for Fourth Day Amid Greek GovernmentDispute(抜粋)
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更新日時: 2013/06/22 02:03 JST