収穫期を迎えた梅の実で梅酒の仕込みが始まった。全国大会で優勝経験のある水戸市元吉田町の明利酒類(加藤高蔵社長)でも21日、大型のタンクに焼酎や液糖、梅の実を入れて仕込む作業を行った。

同社は笠間市や群馬県産の梅の品種「白加賀」の実を使用。焼酎と液糖をためた1基6千ﾘｯﾄﾙのタンクに、水洗いした梅の実2200ｷﾛｸﾞﾗﾑを投入し、ひしゃくでかき交ぜる作業。今年はタンク5基分を仕込むという。

梅の実は来年まで漬け込んで取り出し、さらに原酒を3〜5年熟成させる。その後、ブランデーやハチミツを加えて調整し「百年梅酒」として出荷する。

加藤社長は「今年は梅が豊作で品質が良く、粒がそろっており、出来のいい梅酒になるだろう」と自信をのぞかせた。

同社の梅酒は2008年、大阪天満天神梅酒大会で優勝。今年の水戸梅まつり梅酒大会で第1位。人気が高まり、売り上げを伸ばしている。