強盗強姦:43歳男に懲役47年 大阪地裁
毎日新聞 2013年06月21日 22時35分(最終更新 06月21日 23時05分)
大阪や東京で女性15人に性的暴行などを加えたとして、強盗強姦(ごうかん)などの罪に問われた住所不定、無職、木下年豊(かずひろ)被告(43)の裁判員裁判で、大阪地裁(岩倉広修裁判長)は21日、2007年の3件について求刑通り懲役22年、11年の12件についても同じく求刑通り懲役25年とし、合計で懲役47年の判決を言い渡した。
二つ以上の罪を合算した併合罪の場合、有期懲役の最高刑は懲役30年だが、木下被告は07年と11年の間に、別の強制わいせつ致傷事件で実刑判決が確定。刑法の規定で、禁錮以上の有罪判決確定後の罪については、判決確定前の罪と併合できないため、判決が別々に言い渡された。
判決によると、木下被告は07年6〜8月、当時13〜27歳の女性3人に性的暴行。また、11年5〜9月、当時12〜37歳の女性12人に性的暴行するなどした。
判決で岩倉裁判長は「見境なく犯行に至っており、極めて強い非難が向けられるべきだ」と指摘。その上で、被告が同種の性犯罪で服役後、出所して半年から1年程度で両事件を起こしていることから、「長期の懲役刑をもって臨むべきだ」と結論付けた。【内田幸一】