プロ野球は21日、リーグ戦が再開。セ首位の巨人は中日戦(群馬)に4ー1で快勝し、交流戦から5連勝を飾った。主将で主砲の阿部が今季初の2打席連続アーチを放てば、投げては先発の澤村が8回途中3安打無失点の力投で今季4勝目をマーク。投打かみ合う見事な試合運びで強さを見せつけた巨人。この勢いなら独走態勢を築くのは時間の問題だ。
阿部が中日先発・山井をとらえたのは2回だ。カウント2ボール、2ストライクから来た甘いシュートをフルスイング。打球は試合前から降り続く雨を切り裂くように右翼席へ飛びこんだ。先制の17号ソロに、Gの主砲は「いいスイングができている。いいスタートが切れて良かった」と笑顔を浮かべた。
これだけでは終わらなかった。次は4回だ。抜けたフォークボールを逃さずに、18号ソロを右翼席へと打ち込んだ。昨年4月13日以来、自身12度目の2打席連続アーチは追い込まれてからの完璧な一発だった。阿部は「追い込まれてからのほうがコンパクトなスイングを意識するので、それがいい結果につながったと思う」と胸を張った。
交流戦終了時の打率は2割7分7厘と思うような結果が出せなかった。阿部は「4番が打たなければチームは乗らない」と自分に言い聞かせ、この試合に臨んでいた。狙い通りの活躍で、中心選手としての役割を果たした。
投げては澤村が奮闘した。4回まで一人の走者も許さないパーフェクトな投球内容だった。5回に先頭のルナに中前打されると続く和田に左前に運ばれた。だが続く谷繁を右飛に仕留めると、井端、松井佑を連続三振。前回も有効だったカーブをうまく使い、緩急をつけたピッチングで中日打線を封じ込め、8回二死一塁で森野を迎えたところで山口にマウンドを譲った。
交流戦を挟み4試合連続完投勝利となれば、チームでは1995年以来、18年ぶりの快挙だった。だが原監督は先を見据え、あえて澤村に降板を命じた。それでも「夏男としてチームを引っ張ってもらいたい」(川口投手総合コーチ)という周囲の期待に応える見事な投球で勝利に貢献した。
交流戦では一時低迷し、目指していた2連覇は逃した。だが最後の4連勝で完全に勢いを取り戻し、再開したリーグ戦の初戦でも見事な試合運びで竜に完勝。強い巨人が帰ってきた。
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