'13/6/21
広島県の虐待相談過去最多
広島県は20日、県内三つのこども家庭センター(児童相談所)が受けた2012年度の児童虐待の相談件数を発表した。1524件で、11年度に比べ39件(2・6%)増え、過去最高を4年連続で更新した。センターの対応が助言や1回だけの指導にとどまった相談が13・5%増えており、県はこれまで見逃されていた虐待の相談が増えたとみている。
県こども家庭課によると、相談者の内訳は、市町が445件で約3割を占め最多。警察など374件▽近隣知人148件▽家族102件―と続いた。11年度に比べ警察や医療機関からの割合が増えた。広島市児童相談所が受けた相談件数は含んでいない。
内容は身体的虐待748件、育児放棄(ネグレクト)379件の順に多かった。言葉による脅しや暴力を子どもに見せるなどの心理的虐待は369件。前年度比で約4割増えた。性的虐待は28件で半減した。
センターの対応では、児童養護施設や乳児院への入所措置が57件で19件減。継続指導も281件で71件減った。一方、助言や1回の指導にとどまるケースは1099件で131件増えた。