雨天中止となり、振り込んだ新井良。1軍登録され、22日は左腕藤井撃ちを任される(撮影・岡田亮二)【拡大】
がむしゃらに、ひたむきに挑む姿勢がチームの推進力になる。新井良が左腕撃ちで、再スタートを勢いづける。吹っ切れたりりしい表情に、気持ちの強さがにじんだ。
「もう一回、原点に返って元気よく、ハツラツとやる。結果はそのあと。アプローチはそうです」
打撃不振のため10日に2軍落ちしてから、12日。リーグ戦再開に合わせて、鍛え直して帰ってきた。この日、スタメン予定だったDeNA戦(長野)は雨天中止。水を差されたが、22日は左腕・藤井が先発のため「6番・三塁」でラインアップに名を連ねる。前回対戦の4月27日はチームも6安打1得点で完投負けを喫した。良太も3打数無安打。このカード初戦を勝つかどうかで、リーグ戦再開後の戦いに大きく影響する。
今季はここまで打率・236、5本塁打、28打点。対左腕は昨年・339と打ち込んだが、今季は・212と分が悪い(対右腕は・250)。今季のDeNA戦&横浜スタジアムでは打率・400(10打数4安打)、1本塁打、3打点と好相性。交流戦期間、苦しんだ下位打線で起爆剤の役割を担う。
和田監督は「ここ4日間打ち込んできているし、仕切り直してまたあしただね。逆に(試合間隔が)空いたことでプラスになる選手もいる」と前向きに話した。良太への期待も込められている。
帰ってきた元気印は「やってやるという気持ちのままあした(22日)に臨みたい。テンションは変わることなく、しっかり結果を出せるようにしたい」と意気込んだ。まずは左腕攻略で定位置を取り戻す。良太の復調と虎勝利はリンクするはずだ。 (山田 結軌)
(紙面から)