[月刊チャージャー]

まずは疑って係!
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【調査】まずは疑って係!/やってる人に聞いてみました 「セックスボランティア」って必要なのか?
 
Charger's VOICE
正解はひとつじゃないんだよね

あなたは、たとえば自分の親や子どもと「性」についてあっけらかんと話せるだろうか。正直に白状すると、ボクは無理。性欲って剥き出しの粘膜みたいな感情だから、親や子ども、世間様の前では包皮で守っておきたいという自衛本能が働くからだ。

取材しながら、障害者の性の問題に取り組む人たちが、中途半端な見栄やてらいにとらわれず、心の粘膜をさらけ出しながら活動していることに感銘を受けた。今、性的介助の問題を解決するための道筋は、こうした民間の人たちの活動によって切り開かれ始めている。国や行政がもっと積極的に、なんてきれいごとは、役人に「粘膜をさらけ出せ」って求めることにもなるので言わないでおこう。

話を聞いた2つの団体でも、考え方や方法は違っている。今回取材はできなかったが、全国にはそれぞれの考え方や方法でこの問題に取り組んでいる人もいるだろう。でも、障害者の性が世の中でもっと普通に話せることになって、ひとり悶々と悩みを抱える人を減らしたいという目標は同じはず。目指す山頂は同じでも、登山ルートが違うってことなのだ。いくつもの登山ルートが踏み固められたなら、近い将来、障害者や高齢者といった性の遭難者が問題を解決するための選択肢が増えることにもなるはずだ。

なにごとにつけ、唯一無二の正解を求める風潮が、最近の世の中を窮屈にしているように感じることがある。人間の生き方なんて、正解はひとつじゃないんだもの。河合さんが言うように「想像力を働かせて差違を認め合う」のが大切だということを、障害者の性の問題が教えてくれた気がする。



編集/チャージャー編集部
取材・文/寄本好則

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「セックスボランティア」って必要なのか?
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