[月刊チャージャー]

まずは疑って係!
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【調査】まずは疑って係!/やってる人に聞いてみました 「セックスボランティア」って必要なのか?
 
性的介助のルール作りへの取り組み
リリーさんの公式サイトでもある『ロックンロールニュース』で、障害者のセクシャリティについて語り合っている。
リリーさんの公式サイトでもある『ロックンロールニュース』で、障害者のセクシャリティについて語り合っている。
『ノアール』では、熊篠さんを中心に障害者や健常者、性別や職業もさまざまな仲間やブレーンが集まって、障害者に対する性的介助のルール作りに取り組んでいる。さまざまな方法で障害者の性的介助に取り組んできた経験から「重要なのは、中間支援です」と熊篠さんは強調する。

障害の程度は人それぞれ。障害があるからといって、マスターベーションができないのは本当にどうしようもないことなのか。もし自分で性器に触れられなければ、グッズなどが使えないか試してみる。グッズもうまく使えなければ、グッズと手を固定する自助具を工夫することで使えるようにできないか考える。直接的な介助をするのは最終的な手段です」(熊篠さん)

また、性的介助を行う場合は「同性介助が大原則」と熊篠さんは考えている。

考えてみてください。健常者がオナニーするのは自分の手。つまり同性の手でしょ。異性が性器に触れるのは法的にも『風俗』なんですよ。障害者だって、オナニーして気持ちよくなりたかったら多少は苦労するべき。自分でできなければ、同性の介助者がしてあげればいいじゃないですか」(熊篠さん)

たとえば、障害者が使う車椅子はほとんどがオーダーメイド。性的介助も、ひとりひとりに対するアセスメント(評価)が不可欠で「とにかく自分でなんとかする」ことが重要だと熊篠さんは指摘する。「入院してて食事は看護師さんの介助がないと食べられないはずの障害者が、喫煙所では自力でタバコを吸っていたりする。障害で手が使いにくいからといって『じゃあ抜いてあげますよ』では、障害者自身がそこで立ち止まってしまうでしょ。モチベーションがあれば、障害者は自力でなんとかしようとするんです」(熊篠さん)ということだ。

健常者だって、射精の大半はムダ撃ちでしょ。オナニーには焦燥感や空しさがあって当然。障害者だって、終わったあとの空しさを経験してこそのオナニーですよ」(熊篠さん)

自ら障害を抱えつつ、障害者の性の問題に真っ正面から取り組んできた熊篠さんの言葉は力強い。『特定非営利活動法人ノアール』が、障害者に対する性的介助のルールを作り上げたとき、行政や政治、社会はどう対応するのだろうか。
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