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魔王の部屋

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1.【みんなの妄想ワールド】 返信  引用 
名前:    日付:2013/5/16(木) 16:33



2.
名前: (プロローグ 瞳 vs 砂織)    日付:2013/5/16(木) 16:45
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あれは中学3年生になったばかりのある日の出来事だった。
僕の同級生に砂織という女がいた。
なかなかの美人ではあったけれど気が悪く、いわゆる不良少女だった。
気弱そうな子や、あるいは下級生を呼びつけてはジュースなどを買ってくるよう命令している場面をよく見掛けた。
実際に喧嘩をするようなことはないのだけれど、どこか場慣れした雰囲気があり、「強そうに見える」から、誰も逆らわなかった。
運動部の女の子の中には砂織より強そうな子も何人かいたけれど、そういう子達とは上手く対等な関係で接していたから、変に釘を差されることもなかったようだ。
男の子達とも同様で、要するに弱い子や後輩の前だけで権威ぶる嫌なタイプだ。
土曜日の午後、クラブ活動中の生徒以外は皆帰路に着いている時間、最上級生になったこともあって更に増長していた砂織がトレパン姿で体育館の前にしゃがみ込んでいるのを見た。
さてはクラブ活動をすっぽかしているのだろう。
いわゆる「ウンコ座り」で、何をするではなく、単にかったるそうにしている感じ。
僕は、体育館内の奥にある文化系クラブ用の物置に小道具を取りに行く用事があったため、たまたま砂織の前を通りがかり、いそいそと体育館の中へ入り込んだ。
2〜3分して、ようやくお目当ての小物を探し出し、体育館から出ようと小走りしているその時、外で砂織の声が聞こえた。
「おい、そこのケツのでかいの!…ちょっとこっちに来なよ!」
僕は足を止め、「?」と思いながら、窓越しに外の様子を覗いた。
どうやら、砂織が例の調子で新入生を呼びつけたらしい。
が、次の瞬間、砂織の10mくらい向こう側にいるジャージ姿の女の子を見て、僕は思わず言葉を失った。
なんと呼びつけられたのは瞳。
今年入学したばかりの僕の妹だったのだ。
砂織は、瞳が僕の妹であることを知らないようだ。
僕はとんでもない場面に遭遇してしまった気がして、外に出るのをためらった。
僕より2歳年下の瞳はいわゆるトランジスターグラマーで、ムッチリした感じの女の子。
顔立ちはまだ子供っぽくてあどけない感じだったけど身体の方は結構な早熟で、特に、既に90cmもありそうな大きなお尻が彼女の一番のチャームポイントだった。
正直に白状すると、兄の僕でさえドキッとさせられることがあった。
勿論、「自分の妹だし…まさか、ね。」とは思っていたけれど。
「ケツのでかい女…」という砂織の言葉に、瞳は少しムッとしたような顔になり、「それ、誰のことですか?」と問い返した。
そればかりか、ツカツカと砂織の方に近づいてくる。
僕は緊張した。
「…お前のことだよ。決まってるじゃねえか。」
砂織は、瞳の少々反抗的とも受け取れる行動に一瞬戸惑った様子だったが、あくまで強気の姿勢で、「それとも、何か文句あるのかよ…。
逆らうと痛い目に遭わすよ…。」とウンコ座りのまま続けた。
「そんな言い方をするもんじゃないわ。「ごめんなさい」って誤りなさい。」
瞳は、静かだけど毅然とした口調で、砂織を見下ろすように言い放った。
「…な…なんだとォ!?」
砂織の顔が一気に紅潮した。
誰しも経験のあることだが、学園生活においては先輩の言うことは絶対だ。
例え全面的に先輩の方が悪いのだとしても、それが犯罪行為でもない限り後輩は素直に言うことを聞かざるを得ない。
ところが瞳はあからさまに、しかも正義を振りかざすような口調で反抗してきた。
砂織としてはたまらない。
「早く「ごめんなさい」って言いなさい。…そうしなきゃ、懲らしめちゃうよ。」
瞳は堂々と砂織の目を見ながら追い打ちをかける。
僕は、瞳の「砂織を懲らしめる」という言葉にビビビっときて、どういうわけか不思議なときめきを覚えた。
「…!」
砂織の顔が更に気色ばんだその時、僕はたまらず飛び出した。
「やめろよ、二人とも!」
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妹のことを心配したのではない。瞳はもともとスポーツ万能だったし、力なら男の子にも負けない。
友達をイジめた男の子の腕を捻りあげ、泣かしてしまったことさえあったくらいだ。
その迫力あるボディからしても砂織より強いに決まっている。
僕が口を挟んだのは、妹と同級生が闘う場面を一目見てみたい…いや、清く正しい妹が年上の悪い子にお仕置きする姿を拝みたい…というイケない衝動に駆られたからだった。
上手くこの場に顔を突っ込んで関わりを持てば、瞳と砂織の決闘をこそこそせずに堂々と見ることができるかも知れないと思ったのだ。
「あっ、お兄様…聞いてたの…?」
瞳は少し驚いた口調で言い、少し間をおいてから思い直したように、「…よし。それじゃあ、お兄様の見てる前で、この不良女をコテンパンにやっつけてあげましょうね。」と続けた。
「瞳、馬鹿なことを言うなよ。…砂織、瞳にあやまるんだ。
瞳は君より強いぞ。
後輩の女の子と喧嘩をして負けるなんて、君も嫌だろう?」
僕は止めるような振りをしながら、わざと砂織のプライドを逆撫でするような言い方をし、彼女が引っ込みがつかなくなるように運んだ。
「ふざけるなっ!…よし、わかったよ…やってやろうじゃねえかっ!!」
思惑通り砂織は怒りを表面に出してきた。
「…と、いうことです。お兄様、立会人をお願いしますね。」
瞳は余裕綽々で僕にウインクした。
「…仕方がないな。わかったよ、俺が付き合ってやる。…今なら体操部の更衣室が空いてるよ。
あそこはみんな幽霊部員ばっかりだし、下がマットだから、勝負するにはちょうどいいだろう。」
僕は興味のない振りをしながら一生懸命に冷めた口調を装ったが、どうにも鼻息が荒くなるのを隠せなかった。
特に瞳には見え見えだったようだ。
「さてと…」
瞳はおもむろにジャージを脱ぎ、ブルマー姿になると、腰に手を当てながら凛々しく砂織の方を見やった。
ムチムチの太股と、ブルマーがはち切れそうなほどパンパンに張りつめたヒップのラインが露わになった。
僕は感動し、恥ずかしながら思わず勃起した。
砂織はこの期に及んでようやく瞳のボディの迫力に圧倒された様子だったが、今更引き下がるわけにも行かず、「おらっ!かかってこいっ!!」と、身構えた。
「…!」
ついに二人が手四つに組み合った。
「むんっ!」
瞳が両手に力を込めると、一瞬砂織の顔が歪んだ。
砂織の身体は爪先立ちするような格好で少しずつ沿ってゆき、「あっ…」という声とともにとうとう砂織はたまらず跪き、そのままドカッと尻餅をついてしまった。
ガクンときた反動で仰向けに倒れそうになるのをこらえるため慌てて前に体重を掛けようとし、その弾みで今度は瞳の股間に顔をぶつけた。
「んぐっ…」
砂織は真っ赤になりながら顔を背け、膝を折ったまま少し身体をエビのように反らせた。
年下の女の子のお○○こを目の前にするような屈辱的な格好がどうしても嫌なようだ。
瞳は構わず両手に更に力を込めた。
すると砂織の身体は更に反り、ついに仰向けに倒れ込んだ。
砂織の身体を跨ぐようにして見下ろした瞳は、砂織の腹にドスンと勢いよく尻を乗せた。
「げうっ…!」
砂織の口から、まるでパンチでも喰らったかのような呻き声がもれた。
なんという強烈なヒッププレスなのか。
「…効いた?…あなたの言う通り、私のお尻は大きいのよ…。」
瞳は勝ち誇ったように言ったあと腰を上げ、今度はおもむろに砂織の両足を抱え込んだ。
逆エビ固めを狙っているようだ。
砂織は仰向けのまま瞳の両足を掴み、ステップオーバーさせまいと抵抗したが、瞳は力任せにその手を振りほどき、ついに砂織の身体を裏返した。
そのままドッシリと腰を落とせば完全に逆エビ固めが決まるが、瞳は腰を浮かせたまま、思わせぶりにクイっクイっと尻を上下に揺すり、その気になればいつでも決められる体勢でいる。
「(このままドスンと来られたら…)」
砂織は恐怖のあまり声が出ない。
どちらが強いのかは既に明らかであった。
砂織の顔には焦りと同時に、早くも敗北感が見え隠れしている。
「…行くわよ…いいわね…。」
瞳はモモレンジャーのようなセリフを言いながら、「…そ…(それだけは)…」という砂織のこわばった小声を遮るように、とうとうドッシリと跨った。
「ぎゃーっっっっっ!!!!」


3.
名前:    日付:2013/5/16(木) 16:46
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砂織の断末魔のような叫び声が響いた。
シャチホコのように反り返ったまま悲鳴を上げる砂織の惨めな姿と、その砂織がどんなにもがいてもまったく動かない瞳の大きな尻。
このコントラストが、ふたりの現在の力関係・立場のすべてを物語っていた。
締め技というより、あくまでも巨大なお尻で押し潰す。
堂々たる瞳の跨り方に、僕は言葉もなく、ただただ見とれていた。
「どうだ、まいったか!」瞳は力強く砂織に降参を迫った。
「ま…まいったーっっ…!!」
砂織は泣きながら絶叫した。
とても屈辱的なことだが、今は瞳に尻をどけて貰うことの方が先決だ。
「まいったですって…?あなた、誰に口を聞いているの…?それが年下の女の子に対するあやまり方?…」
瞳は一瞬お尻を浮かせてから、更に強烈に跨り直した。
「んぎゃーっっっっっ!!!!」
「まっ、まいりましたーっ…!!ご…ごめんなさいーっ…お、お…お許し下さいーっっ…!!…!!!」
砂織は恥も外聞もなく、丁寧語で瞳に許しを乞うた。
なんという屈辱…。
砂織の悲鳴はしばらくの間、休みなく続いた。
大きく股を広げ、グイッとお尻を突き出すようにして跨る瞳の姿がとてもセクシーだ。
5分以上も跨り続けた瞳はようやく満足し、ゆっくりと腰を上げ、砂織の足を離した。
ようやく地獄のような逆エビ固めから解放された砂織のダメージは相当に大きく、ゼエゼエと息を切らし、ヒックヒックとしゃくり上げながらまるでモジモジくんのような格好で横たわったまま腰をさすっている。
「…どう?…私のお尻の威力がわかった?…私のお尻は、ただ大きいだけじゃないのよ…。」
瞳は泣きべそを掻いている砂織の髪を掴んで引っ張り起こし、今度は正座をするように命じた。
「…土下座しなさい。」
瞳の言葉に砂織は健気にも言われるがままに土下座し、さっきのようにまた許しを乞うた。
「私が悪うございました、瞳様の強さがわかりました、もう二度と悪いことはしません…。」
瞳は土下座している砂織の頭の上にドッカリと腰を下ろし、満足そうに尻の下から聞こえてくる懺悔の声を聞いていた。
砂織は瞳の尻の下でひたすら屈辱に耐えている。瞳はやがて腰を上げ、「もう、土下座はいいわ。
もう一回、普通に正座しなさい。
」と命じ、顔を上げた砂織の前に立ちはだかった。
「…私のお尻の強さはもうたっぷり味わったでしょう。
今度はお○○この強さも思い知らせてあげるわ…。」
瞳は砂織の髪を引っ張り、その顔を自分のこんもりとした股間に力一杯押しつけた。
「(むぎゅーっ)…!!」
「うふふっ、どう?必殺「お○○こ固め」よ。」
「(むぐーっ)…!!!」
いよいよ呼吸ができなくなった砂織は瞳の太股にしがみつき、必死にその太股をさすった。
まいった、の合図なのだろう。
「ふーん、もう降参しちゃうんだあ…」
瞳は物足りなそうに言い放った。
そして、まだ物足りない瞳は砂織の顔を股間から外すと、返す刀で正面から強烈な顔面キックを浴びせた。
「ごぼっ…!」
砂織はもんどり打ってまた仰向けに倒れる。
瞳は砂織の腹にまたしてもドスン!とヒッププレスをお見舞いした。
「ぐへっ…!」
砂織の顔はもはや生気なく青ざめており、目は虚ろだ。
「少し渇を入れてあげないとね…」
瞳は砂織の胸元まで尻を進めたあと、ピシャッ!!、ピシャッ!!、と強烈な平手打ちをお見舞いした。
砂織の顔はまた赤くなり、激しく嗚咽し始めた。
絶え間のない往復の平手打ちが30発も続いたあと、瞳はようやく砂織の顔の上にお尻を持っていき、跨る寸前あと数センチというところで止め、完全に組み敷かれて抵抗できない砂織に向かって、囁いた。
「…必殺「お尻固め」よ…この世に悪がある限り、跨り続けるわ…。」
瞳はついに、ドッシリと砂織の顔に跨った。
「(んぎゅーっ)…!!」
砂織の顔は瞳の大きすぎるお尻にスッポリ覆われた。
口と鼻をも完全に塞がれているため、呼吸はもとより、許しを乞うことさえできない。
瞳のフェイスシッティングはグラインドなどはまったくせず、ただひたすら全体重を一点・自分の巨大なお尻に乗せるだけだ。だが、それでこそ彼女の持ち味が活きる。
「(んぐーっ…、うぎゅーっ)…!!」
砂織のくぐもった声は延々と続き、足をバタバタさせながら瞳の膝や太股を一生懸命に撫でたり、ポンポンと叩いたりしながら必死に降参の合図を送っている。
「うるさい子ね…。」
-------------------------------------------
瞳は数センチだけお尻を浮かせた。砂織は、
「…はあっ!はあっ!はあっ!…」
とまずは息を吸うことで精一杯の様子で、許しを乞う言葉が出てこない。
「まいったしたいのね?…ならば服従の印に、私のお尻にキスをしなさい。」
瞳は砂織に強く迫った。砂織は自分の惨めすぎる敗北を認めてはいたが、年下の女の子のお尻にキスをさせられるなど、あまりにも屈辱的すぎる…と思ったようで、一瞬ためらった。
しかし、瞳のヒップの威力を嫌というほど思い知らされているだけに、そんな抵抗は10秒も続かない。
「そう…許して欲しくないのね?…もっと「お尻固め」を続けて欲しいのね?…どうなの?…3秒間だけ待ってあげるわ。…1…2…3…。」
瞳が追い打ちをかけると、砂織はさすがに顔色を変え、これ以上跨られてはたまらんとばかりにブルブルと首を振った。
そして、瞳の大きなお尻をペロペロと舐め始めた。
瞳は満足気だ。
砂織は目に涙を浮かべながら瞳の尻を舐め続けている。
だが…。
「さっき、3秒間だけ待つって言ったでしょう。…私、3つ数え終わっちゃってたのよね…。」
瞳はそう言うと、悪戯っぽく微笑んだ。
「!…そ、そんなあっ!…も、もう許して下さいーっ!…お願いーっ!…お許しを…んーっ!…ふんぐーっ!…(んぐぐぐぐぐぐーっ)…!!」
必死に声を振り絞って許しを乞うた砂織だが、またしても瞳の尻に敷かれ、くぐもった声に変わってしまった。
「うふふっ、…今度は、瞳のことも楽しませてね…。」
と言うと、砂織の顔の上で腰をクイッ、クイッ、と動かし始めた。
砂織の顔面を使ってオナニーを始めたのだ。
「(んぐーっ)…!」
砂織は相変わらず瞳の尻の下で許しを乞うているが、その力も弱まってきた。
「…んふんっ…んふんっ!…あっふうんっ!!…」
瞳の喘ぐ声が少しずつ大きくなる。
瞳は、砂織の顔面でのオナニーを十分に楽しんだ後、ようやく砂織の顔からその大きなお尻を離し、ゆっくりと立ち上がった。
砂織の顔を覗くと、もはや白目を剥いていて、半失神状態だった。
瞳はゆっくりとブルマーを脱ぐと、なんと大胆にも砂織の頭にそれを被せた。
ピンクのパンティー姿が眩しい。フルガードのパンティーだが、お尻が少しはみ出しているのがとても魅力的だ。
瞳はピンクのパンティーもそっと脱ぎ、砂織に口を開けさせ、そのパンティーをねじ込んだ。
「とどめよ…。」
瞳は最後に、ブルマーを被って大の字に伸びている砂織の顔面にもう一度だけ、これまでで一番強烈なヒッププレスをドスン!とお見舞いした。
「(ぐぶっっ!!)」
悲鳴とともに砂織はピクリとも動かなくなった。
「お兄様、行くわよ…。」
僕は、妄想の中で女の子を闘わせたりしない。
なぜならあの日以来、僕の目の前で、僕のために瞳が実際に闘ってくれるから、妄想などする必要がないのである。


4.
名前:(第1話 瞳 vs 恵津子    日付:2013/5/16(木) 16:48
「え?…あたしがやるんですか…?」
「ああ…。要するに、あの瞳っていう生意気な女を畳んじまえっていうことだよ。」
「…そうですね。あたしもあの女のこと、前から気に入らなかったんですよ。
…なんかいい子ぶってて…。」
「どうだい、本当にやっちまうか?」
「…やります。ちょうどいい機会ですから…。」
「でも、一応は気を付けて掛かれよ…。なんでも砂織のことをコテンパンに伸しちまったって話だからな。」
「その話なら、あたしも聞いてます。…何でも顔の上に跨って、尻を舐めさせたって話ですよ…。」
バスケット部の部室で煙草を吸いながら、恵津子(2年)は先輩・美加(3年)と話をしていた。
どこからどう漏れたのか、瞳(1年)が砂織(3年)を屈服させたという話はもはや皆の周知するところとなっていた。
ただし、砂織に気を使ってか、積極的にそんな話をする者はいなかったので、強いて言えば、「かなり信憑性のある噂話」と言ったところだったか…。
「言っちゃあ悪いけど、あたしは砂織先輩なんかとは訳が違いますよ。」
「ああ、そうだよ…。砂織なんかイキがってるだけでさあ、大したことねえもん。
…後輩に負けて大人しくなっちまうくらいなら、最初からデカい面するなってのよ…。」
美加が瞳のことを気に入らないのはまず、先週学校で開催されたクラス対抗陸上競技会の結果に対してである。
100m走の、「3年生の部」で優勝した美加のタイムより、「1年生の部」で優勝した瞳のタイムの方がコンマ5秒も早かったのだ。
これは運動部の主将としては面目丸潰れなのだった。
加えて、その競技会や、例の噂の影響で、「瞳には誰も敵わない」という囁きが聞こえるようになっていた。
これがまた、美加が瞳のことを妬む理由になっていた。
また、瞳の生来の明るさと自信に満ちた性格が、ともすれば有頂天になっているようにも見えなくはなかったから、もともと性格的に尖ったところのある美加としては、勢い「許せない」ということにもなっていた。
一方、恵津子は長身でやや顔つきに怖いところがあり、人にチヤホヤされるようなタイプではなかったので、人気者である瞳のことをこちらもひがんでいた。
「でも、美加先輩が直接やっちまってもいいんじゃないですか?」
「馬鹿っ!…あたしがやったらカドが立つだろう?…仮にもキャプテンなんだしさ。だからお前がやるんだよっ!」
「フッ…、それもそうですね。…了解しました。先輩の命令には逆らえませんよ…。」
恵津子はニヤリと笑った。
「あと、あたしが命令したなんて言うなよ…。先コーにチクられたりしたら後々厄介だからさ…。」
* * *
「ちょっと、そこのあんた!」
休み時間、瞳の教室に顔を出した恵津子は、瞳を呼び止めた。
「なんですか?」「今日の午後、3階のあたしの教室まで来い…。」

いきなり人を呼びつけておいて、この命令口調は何なの?…お口の聞き方を教えてあげなくちゃ駄目かしら?…とは思ったものの、まあ、世の中には変な人もいるしィ、と瞳は思いとどまった。
「とにかく来いよ…いいか、逃げるんじゃねえぞ!」
それだけ言うと、恵津子は瞳を一瞥し、さっと引き上げた。
「ウフフッ…。」
恵津子が去った後、瞳はほくそ笑んだ。
「何だかいろんな人がいるんだなァ…。」
-------------------------------------------
西日の射す教室の真ん中で、恵津子は机に腰掛けていた。
視線の先にはセーラー服姿の瞳がいる。言われたとおりに、恵津子の待つ場所へやってきたのだ。
「ノコノコとよく来たわね…。本当に来るほど馬鹿だとは思ってなかったけどね…。今日あんたに来てもらったのはねえ、要するにあんたのことが気に入らねえからなんだ…。」
「だから…?」
「いい気になり過ぎていました、今後はおとなしくします、って誓ってもらおうかと思ってね…。」
「お断りします。」
「フッ…、本当にあんたって先輩に対する口の聞き方を知らないんだねえ…。きっと、そう言うだろうと思っていたよ…。ま、だからと言ってあたしとしてもハイそうですか、って訳にはいかないんだよね…!」
「どうしてですか?」
「…あんたを叩きのめせっていうのはある人からの命令でもあるからね…!まあ、こっちも最初から力尽くであんたを黙らせるつもりだったけれど…。」
「…誰の命令なの?」
「それは言えないねえ…。」
「なら、こちらこそ力尽くで言わせてみせるわ…。」
「…!」
瞳の後輩らしからぬ発言を前に、恵津子の顔はにわかに怒りを帯びた。
「…!」
しばしの険悪な沈黙の後、恵津子は机から飛び降り、瞳に飛び掛かった。
瞳はスッと身体を反らせてこれを交わす。
一瞬バランスを崩した恵津子だが、素早く身構え、瞳の方を向いてファイティングポーズを取った。
「本当にやる気なのね。…先に言っておくけど、私はとても強いのよ…。」
瞳は、恵津子に合わせるようにして身構えた。
恵津子も間合いを測りながら、仕掛けるタイミングを伺っている。
「おりゃーっ!!」
先に動いたのは恵津子だった。
一瞬の隙を突いて、瞳のボディめがけて渾身の右ストレートを放ったのだ。
「うっ!」
恵津子の握り拳が瞳のボディに突き刺さった!…瞳はガックリと片膝を着いた。
その瞬間、恵津子の顔に赤みが差した。
喧嘩には自信がある。とはいえ、やはり実際に闘うとなるとそれなりの不安は持つものだ。
もしも、この女が自分よりも強かったらどうしよう…と。
自分のパンチが思い通りに決まったことで、恵津子はそんな不安から解放された。
…大丈夫、勝てる!…この女を叩きのめせる!
「フッ…どうしたんだい、お嬢ちゃん。もうお終いなのかい…?」
恵津子は不敵な笑みを浮かべ、瞳に問うた。
うつむいていた瞳が顔を上げた。
…えっ?…笑っている!?
「ウフフッ…これで先に手を出したのはあなた、ってことになったわね…。」
瞳はスクッと立ち上がり、身構えた。
「さあ、ここからは手加減なしよ!」
「な、何ィ…!?」
恵津子は一瞬動揺した。
自慢のストレートが効いていないのか?…そんなはずはない、この女はただ強がっているだけだ。
そう思い直した恵津子も身構え、またしても瞳に殴り掛かった。
「これならどうだい!…いつまでもそんな減らず口叩いてると只じゃ置かないよ…!」
恵津子の拳がまたしても瞳の腹に迫った。
瞬間、瞳は右に半身の体勢を取り、これを交わした。
そして、勢い余って突っ込んでくる恵津子の右腕を脇に抱え込むようにして掴んだ。
さらに素早く恵津子のバックに廻り、掴んだ腕をグイッと捻り上げた。
「くっ!」
後ろ手に取られた恵津子の顔が焦りで引きつった。
「むんっ!」
瞳はもう片方の腕で力強く恵津子の肩を押さえつけた。
恵津子は床に膝を付き、さらに瞳が力を込めると今度は顔から床に這いつくばるような格好になった。
「くそっ!」
後ろ手を取られたまま床に這いつくばるという屈辱的な体勢に、恵津子は苦渋に満ちた声を出した。
瞳は恵津子の右肩を跨ぎ、ドカッ!と腰を下ろした。
「ふんっ!」
瞳は自慢の大きな尻で恵津子の肩を動けないように固定したまま、力強く恵津子の腕を捻り上げた。
「んあーっ!!」
恵津子は脚をバタバタさせながら、たまらず悲鳴を上げた。
脚はバタバタと動かせても、上半身は瞳の尻にガッチリと押さえつけられて、身動きができない。
このまま捻り上げ続ければ、恐らく恵津子は降参しただろう。
あるいは腕が折れたかも知れない。
だが、瞳はこれをあっさりと外した。
「スカート、クリーニングしたばかりなんだ…。汚しちゃったら大変だわ…。」
瞳はそう言うとスカートを脱ぎ捨て、パンスト姿になった。
そして、肩と肘を押さえてうずくまっている恵津子を見下ろした。
「さあ、まだやる?…」
「ち、畜生…」


5. 
名前:    日付:2013/5/16(木) 16:50
-------------------------------------------
恵津子は引きつったような表情で呟き、起きあがった。
「い、今のは油断しただけだ!…今度はそうは行かねえからな!」
恵津子は精一杯の虚勢を張り、今一度、瞳に殴りかかった。瞬間、瞳の目が光った。
「ぐぶっ!」
直後、前のめりに倒れ込んだのは恵津子の方だった。
飛び込んでいった勢いそのままに、カウンター気味の強烈な膝蹴りを喰らったのだ。
恵津子は瞳にもたれかかるようにして崩れた。
「とうっ!」
返す刀で瞳は、恵津子の喉元めがけて、ピシっ!という音を立てて強烈な水平空手チョップを一発たたき込んだ。
「うぷっ!」
恵津子は衝撃のあまり、逆方向に吹っ飛び、尻餅をついた。
「ウフフッ…。」
瞳は余裕の笑みを浮かべながら、ジワジワと恵津子の方に歩を進めた。
恵津子は腰が抜けたかのように尻餅をついたまま、慌てて後ずさりした。
そうするうちにも瞳は容赦なく恵津子との距離を詰め、ついに恵津子は教室の一番角まで追い詰められ、逃げ場が無くなった。
「…」
恵津子はすっかり怯えた表情で瞳を見上げた。
瞳は余裕たっぷりに恵津子を見下ろした。
「どう?…まいったする?」
「う…」
「さっき誰かに命令されたからって言ってたわね…誰の命令なの?…」
「…」
「白状しなさい。…その方が身のためよ…。」
瞳はへたりこんでいる恵津子の髪を、自分の股間の前でギュッと掴んだ。恵津子はもはや焦燥を通り越していた。
「(…駄、駄目だ…この女、強すぎる…)」
だが、先輩・美加に「名を出すな」と命令されている以上、それに背くわけにはいかない。
それこそ、とんでもないリンチが待っているかも知れない…恵津子は決死の思いで首を振り、返事を拒んだ。
「そう…白状したくないのね…。
ならば白状したくなるまで、お仕置きをしてあげましょう…。」
瞳は恵津子の髪を掴んだまま、自分の股間にその顔をそっとあてがった。
「(むぐっ)…」
恵津子はこれから自分がどんな目に遭うのかを瞬時に察知し、それ故に、恐怖のあまり声を失った。
「さあ、思い知るがいいわ…。これが…「必殺・お○○こ固め」よっ!!」
瞳は恵津子の顔を力一杯、自分の股間に押しつけた。
「(むぎゅーっっ!!)…」
ジワジワとならまだしも、一気に押しつけられたから恵津子はたまらない。
1分も立たない内に完全に呼吸不能になった恵津子はすぐさま瞳の太股を2度、3度とタップした。
瞳は、それが降参の合図だとわかってはいたが一切構わず、それどころか恵津子の頭を押さえつける両腕により以上の力を込め、股間をグイッとさらに前に突き出すようにし、もっと強烈な「お○○こ固め」を決めてみせた。
「(ふんぎゅーっ!!)…」
恵津子はもはや先輩のプライド云々などと言っている場合ではなく、声の限りに「まいった!」と叫びたかったが、あまりにも「お○○こ固め」がガッチリ決まりすぎていて、瞳の股間と自分の口との間に一寸の隙間もないため、まるで声が出せない。
「(んぐーっ!!)…」
窒息死するかも知れない…そんな恐怖に苛まれながら恵津子は、もういい、今を生き延びることが先決だ…白状してしまおう…そう決心し、瞳の太股にすがりついた。
5分もして、瞳はようやく股間から恵津子の顔を少しだけ放した。
「…!ぐばっ!ぶはっ!ふはっ!…!」
恵津子はここぞとばかりに一生懸命空気を吸い込んだ。
「どうだ!…まいったか!」
瞳は王者の風格すら漂わせながら、余裕たっぷりに恵津子に問うた。
「…は、はいっ!…ま…まいりましたっ!…どうか、どうかお許しを…」
恵津子は息を切らせながら、いともあっさりと降参を告げた。
瞳の強烈な必殺技の洗礼が、恵津子の戦意をすっかり喪失させたのだ。
「さあ、今度こそ白状しなさい。…誰の命令で私を?…」
「…そ、それは…」
-------------------------------------------
恵津子はこの期に及んでまだ美加の名を出すことをためらったが、先輩・女番長に対する恐怖心より、あまりにも強すぎる瞳に対する怯えの方が今は先立っていた。
ましてや、今なお自分の目の前には瞳の、恐怖のお○○こが立ちはだかっているのだ。
「ほら、早く白状しなさい。…さもないと、また「お○○こ固め」よ…。さあ、どうするの?」
「ひっ、ひいっ!…は、白状しますっ!…」
「うふふっ…素直ね。さあ、誰なの?」
「み、美加っ…美加先輩ですっ!…」
ついに恵津子に美加の名を白状させた瞳は意味深な笑みを浮かべ、おもむろに振り返ると、恵津子の顔の前に尻を突き出し、勝ち誇ったように腕組みした。
「…ここで、私に服従した証拠を見せてもらいましょう。…さあ、お尻を舐めなさい。…」
瞳は恵津子に命じた。屈服させはしたが、恵津子は瞳の強さにひれ伏しただけで、悪事を働いたことを反省したわけではない。
このままでは、ほとぼりが冷めた頃にまた悪いことをする恐れがある。
ならばもっと屈辱的な思いをさせることにより、懲りさせ、反省を促し、二度と悪さをさせないように、という正義感に基づいた行動だ。
…観念した恵津子は気が狂いそうなほどの屈辱に苛まれながらも、自分より強い女に喧嘩を売ってしまった虚しさを噛みしめながら、瞳の巨大な尻を犬のように舐めた。
ペロペロと…何度も、何度も…。
「…もう、いいわ。」
しばらくすると瞳はそう言った。
そして、教室の中程まで歩を進め、先ほど脱ぎ捨てたスカートを手に取り、前屈みの姿勢でそれについた埃をパンパンとはたき始めた。
雄大な尻を向けたまま、恵津子のことなどもはや眼中にないと言わんばかりに。
恵津子はその一見無防備な瞳の後ろ姿を見つめながら、性懲りもなく新たな悪意が芽生えるのを感じ取った。
…確かにこの女は強かった…まともに刃向かったらとても歯が立たない。
だが、こっちに尻を向けている今、不意打ちを喰らわせたらどうなる?…喧嘩はスポーツじゃない。
例え「まいった」と言わされた後でも、要は最終的に相手を伸してしまえばよいのだ。
いくらこっちが降参したからといって、喧嘩の相手に尻を向けているようなこの女が甘いのだ!…もとより美加の名を白状してしまった以上、只で済むはずがない。
そうだ、やっちまうしかない…!
「んあああああっ!!!」
恵津子はけたたましい雄叫びを上げながら床を這い、瞳の尻にしがみつくように襲いかかった。
「…!」
瞳はたまらずバランスを崩した。だが…。
もつれ合いながら二転三転した後、馬乗りになって相手を組み伏せたのはやはり瞳だった。
不意打ちだろうが何だろうが通用しない、揺るぎない強さを瞳は見せつけた。
「…なかなか卑怯なことをしてくれるわね。
…まいりました、じゃなかったの?…まだ私の本当の強さがわかっていないようね…。」
瞳は恵津子の腹に跨って見下ろすように言った。
仰向けにされた恵津子は必死に暴れるが、腕を押さえつけられていては身動きなどできない。
奇襲攻撃に出てからまだ1分も経たない内に、恵津子はもはや取り返しのつかないことをしてしまったのかも知れないと感じていた。
「抵抗するだけ無駄よ。」
瞳は恵津子の首もとまで勢いよく尻を進めた。
「げほっ!」
首の上に跨られた恵津子はたまらず咳き込んだ。
脚をバタバタさせながら体勢を入れ替えようと試みるが、どう抵抗したところで瞳の尻をどかすことなどできるはずもなかった。
「えいっ!」
瞳は尻を上げ、恵津子の顔に軽くヒッププレスを決めた。
「ごぼっ!」
瞳にとっては軽いジャブのつもりだったが、瞳の尻は実に大きいので、受ける側にとってはこれだけでも十分な衝撃である。
瞳はすぐにまた尻を少し浮かせた。
恵津子の脳裏を例の噂話がよぎった。
砂織の顔を敷き潰した、あの恐怖の尻…。
「(あ、あたしの顔も…こ、このデっカい尻に…?)」
瞳の尻を目と鼻の先に見せつけられながら、恵津子の顔がにわかにこわばった。
「どう?…私のお尻の匂いは…。それとも、もっと強く嗅がせてあげようかしら?…」
瞳は余裕たっぷりに「顔面騎乗宣言」を恵津子に突きつけた。
「ひいっ…」
瞳の尻は、ただ見上げるだけでも十分な威圧感を恵津子に与えていた。
いや、むしろ跨る寸前で止めている状態だからこそ、相手に最悪のシナリオを想像させ、与える恐怖心はより大きかったのかも知れない。
もしもこの尻に敷き潰されたら…間違いなく今度は息の根を止められてしまう…!


6. 
名前:    日付:2013/5/16(木) 16:51
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「あ、あたしが悪かった…こ…今度こそ本当に、まいった…許して…今度は本当、信じて…」
恵津子は瞳に、いや目の前の、瞳の尻に向かって哀願した。
「いえ、信じません。」
「ほ、本当ですっ!…今度こそ本当…許して…」
「いえ、許しません。あなたのような悪党は、息の根が止まるまで許すわけには行きません!…例え私が許しても、私のお尻が許しません!」
「えっ、そ…そんな!…」
「行くわよ…「必殺・お尻固め」よ…!」
「わっ!…そ、それだけは許して!…ひーっ!…ご、ごめんなさいーっ!…ごわっ!…(んぐーっ…!!ふんぐーっ…!!…!…!)」
瞳は恵津子の顔の上に力一杯、ドッシリと跨った。
瞳の尻は完全に恵津子の口と鼻に隙間なく密着し、呼吸を奪った。
その重さと屈辱感とを合わせた三重苦に、恵津子は心臓が破れんばかりだった。
「(んーっ!!…んぐーっ!!…うぐーっ!!…!…!…)」
「むんっ!」
瞳は、恵津子が二度と悪さをしないように徹底的に懲らしめてやることを決意し、さらに尻に力を込めた。
恵津子は最強のフェイスシッター・瞳に挑んだことを、しかも一度は降参したのに再度卑劣な作戦に出たことを、心底後悔しながら、この上ない苦痛の中で、意識が薄れていくのを感じていた。
「…」
5分もの間跨り続けた瞳は、ついに恵津子の抵抗する気配がまったく失せたのを尻で感じ取った。
「ウフフッ…。完全なる勝利ね。…」
瞳は恵津子の顔の上から、ゆっくりと腰を上げた。恵津子の顔を見下ろすと、白目を剥き、口から泡を吹いている。
顔や肩が時折引きつったように動く。
痙攣を起こしているようだ。
「これが…本当のトドメよ…。」
ドスッ!…お約束通り、瞳は恵津子の顔面に、地響きが聞こえそうなほどパワフルなヒッププレスをお見舞いした。
「(ごぼっ!)」
恵津子は意識のないまま、最後の呻き声を出した。
何かが砕けるような異音とともに...。
瞳は、完膚無きまでに敷き潰した恵津子の顔に尻を乗せたまま腕組みをし、小さく呟いた。
「…美加先輩…近々、あなたのお顔にも、跨って差し上げなくてはならないようね…。」
瞳は腰を上げると、長々と伸びている恵津子を置き去りにして立ち去った。
…取り残された恵津子…トドメのヒッププレスの凄まじい破壊力を物語るように、その鼻は、見るも無惨にひん曲がっていた。


7. 
名前:(第2話 瞳 vs 敏代)    日付:2013/5/16(木) 16:53
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県内においてはベスト8の常連だった女子バスケット部が、練習試合とはいえ、格下のチームに敗退した。
このところ好調だった恵津子を、不可解な負傷・「鼻骨折」によって欠いたことが多分に影響していたようだ。
部員に叱咤の声を掛け、本体会での巻き返しを促した主将の美加は、ミーティング後、部員が帰り支度を始めたとき、一言付け加えた。
「恵津子は残りなさい。話があるから…。」
1週間前、女番長・美加が送り込んだ刺客として、巨大なヒップを持つ1年生・瞳に決闘を挑んだ2年生・恵津子は、完膚無きまでに叩きのめされ、卑劣な手段を試みるも及ばず、最期は顔面騎乗という屈辱的な技の前にギブアップ&失神という大惨敗を喫していた。
揚げ句に強烈なヒップドロップを顔面にもろに喰らい、鼻の骨をへし折られていたのである。
「なるほどね…。あんたにはかなり、荷が重かったようだね…。」
美加は突き放すような口調で、恵津子を一瞥しながら言った。
「すみませんでした…。」
醜く曲がった鼻に包帯を巻き付けた、痛々しくも惨めな姿を晒しながら、恵津子は頭を下げた。
「…強すぎました…。特にあの娘のケツの威力、ハンパじゃなかったんですよ…。
とにかくデカいし…。」
恵津子が沈痛な面もちでそこまで言うと、美加は高笑いしながら切り返した。
「そんなことは、言われなくたって、一目見りゃ分かるって(笑)。
…この間、体育の授業やってる姿見てたけどさ、ブルマーなんか破けそうなくらいパンパンじゃんか。
あれに跨られたんじゃ、あんたの顔も形無しだねえ(笑)…。」
美加は茶化しながら恵津子に言った。
「それにしても、年下の女にケツの匂いを嗅がされるなんて、たいそうな話だねえ…。
その姿を想像するだけでもホンっトに惨めだ…。
あたしなら自殺してるよ(笑)。
あんたの無神経さを見習わなくちゃね…。」
美加は死人に鞭打つように恵津子に追い打ちを掛け、恵津子が返す言葉もなくうつむいていたその時、突然ドアが開いた。
「何をお話しているんですか?」
中に入ってきたのは2年生部員の敏代であった。 
「おや?…どうしたんだい、敏代。…いやね、そこにいる恵津子がさあ、テメエの顔で1年生のケツの穴を掃除してきたって言うことなんでね(笑)、その感想を聞かせてもらっていたんだよ。」
「プッ(笑)…、何ですか、それ?…また変な冗談を…。」
どうやら先の話が聞こえていなかったらしく、敏代は吹きだした。…何も知らないというのは恐ろしいことだ。
「ところで…何か用かい?」
「あ、そうそう…約束の3万円をお持ちしましたので…。」
「おおっ!、随分早かったねえ…!…役立たずの恵津子とはえらい違いだ(笑)…。
よし、シケた話はここまでだ!…さ、帰るよ!」
敏代から3万円を受け取った美加は機嫌を取り戻し、踊るような足取りで立ち去った。
「どうしたの?…元気ないよ、もっとたくさん食べなくっちゃ…。」
学校帰りのパスタ屋で、親友・加奈子の元気の無さが気になった瞳は問いかけた。
「うん…でもね、お金取られちゃったから…。」
「えっ!?…誰に?」
「…敏代先輩。2千円で済んだけどね…ま、次のお小遣い貰えるまでは、節約しないとねえ…。」
そう言いながら、加奈子は無理に笑った。 
俗に「カンパ」という。上級生が下級生から小遣いを巻き上げる常套手段である。10人の下級生から千円ずつなら1万円、20人からだと2万円、ちょっと弱みを見せた子からはもっとたくさん…。
「千円、カンパして。」とだけ言って手を差し出すと、後輩にはこれが断れないし、親や教員に報告することもできそうでいてなかなかできないのである。
心当たりのある人もいるかもしれないが、荒廃した学園にはこんな理にかなわない側面もあるのだ。
そして多くの場合、集金した不良生徒が自分でそのお金を使うのではなく、3年生に命令された2年生が1年生から…というような図式なのである。
「駄目だよ、そんなの!…両親が働いて稼いでくれたお金なんだからさ、金額は少しでも、ね?。」
「うん…そうね。」
「それ、明日取り返そうよ!」「えっ!?」
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「よし、決定!。明日、決行!!」
瞳はそこまで言うと、ふと加奈子に問うた。 
「…ところで、敏代先輩って、…誰?」
「知らないの?…バスケット部の見るからに怖そうな人…。」
「えーっ!?…またバスケ?…あそこって、まるで悪の巣だな…。」
「???…。」 
翌日の午後、瞳と加奈子は校門の前で、敏代が出てくるのを待った。
しばらくして、同じ2年生の皆子を連れて、敏代が出てきた。
「あの人だね?…」
「…うん。」
加奈子に目配せしてから、瞳はツカツカと敏代に歩み寄り、唐突に声を掛けた。
「敏代先輩、加奈ちゃんにお金、返してあげてください。」
話せば通じると思っている。
いかにも瞳らしいところだ。
逆に敏代の方は、自分としては後輩が近付きがたいような雰囲気を醸し出しているつもりでいただけに、いきなり呼び止められて少々戸惑った様子だったが、すぐに気を取り直して、とぼけた。 
「何だい、あんたは?…さっぱり意味がわからないねえ…。」
だてに長く不良の看板を出している訳じゃない。
敏代とてその辺りは百戦錬磨だ。
その時、お茶らけたような口調で皆子が割って入った。 
「いきなり先輩を呼び止めるなんて、この娘、どうかしてるんじゃないの?」
敏代のご機嫌をとるように皆子は言った。
「ねえ、敏代。…この娘にさあ、先輩に対する礼儀ってものを叩き込んであげた方がいいんじゃない?」
はっきり言って、皆子は大した相手ではない。
ただ敏代に張り付いているだけの雑魚である。
一人では何も出来ないのだが、数人集まると俄然強気に出るクズは、不良グループと称される面々のなかに、一人や二人は必ずいるものなのだ。
ある意味では、リーダー的なワルよりもタチが悪い。…リーダー的なワルは多分に、不思議と社会に出てからはきっちり更生し、元気のいい兄チャン・姉チャンとして振る舞うことになる。
時には町内会やら村祭りやらのムードメーカーとして、時には町工場に勤めながら「俺の若い頃は…」などと言いつつ、より若い連中を引っ張りながら。
それに引き替え、このタイプの付帯ゴミは煮ても焼いても…おっとっと、脱線…。
「私、失礼なことを言ってるつもりはないんです。
ただ、お金を返してくれて、その上でこういうことは二度としないって誓ってくれるだけでいいんです。」
…らしいところではあるが、本当に瞳の世間知らず振りには恐れ入る。
こんな正論を述べたところで何にもならないのに。
そればかりか、当然ながらこんな言葉は敏代の神経をかえって逆撫でした。
敏代の形相がにわかに厳しくなったのだ。
「もう頭にきた!…ちょっとツラ貸せっ!!…」
敏代は瞳と加奈子に、自分に付いてくるよう、顎で指示した。
「どうするのよ?…瞳…。」
「…こうなった以上、どうもこうもないわね。
でも大丈夫。…加奈ちゃん、あなたはここで待っていてね…。」
瞳は加奈子に囁いた。大変な事になってしまった、と加奈子は思ったが、瞳が妙に落ち着いていることが、少しの気休めになっていた。
瞳の言葉に加奈子は黙って頷いた。
「ウダウダやってねえで、早く来い!」
敏代が苛立ちながら二人を促した。
「敏代さん、加奈ちゃんは関係ないの。…私一人で行きます。」
「そうかい…まあ、いいだろう。」
敏代は頷き、”ついてこい”と言わんばかりに二人に背を向け、校舎裏へと歩き出した。


8. 
名前:     日付:2013/5/16(木) 16:54
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校舎裏にある広い物置小屋に瞳を連れ込み、一番奥の台の上に敏代は腰掛けた。
その手前に皆子が立ち、数メートルの間隔があって瞳が立っている。 
「ほら、あんた、どうするの…敏代が怒ってるよ。
謝るなら早いほうがいいよ…。」
皆子が調子よく切り出した。相手は下級生一人、こちらは二人…しかも敏代が付いている。
一人では何もできない皆子だが、このシチュエーションならやりたい放題のことが出来るとでも思ったか、随分浮かれているようだ。
日頃、どうにもパッとしない立場に置かれているため、そのウサを晴らす絶好機に、声がうわずっている。
「あんたなんか、私たちに掛かれば、”片手で3分”ってところだろうねえ…。」
皆子がツカツカと近付き、馴れ馴れしく瞳の襟に手を掛けた。
相手は手を出せない、という前提に基づいた行動だが、そんな皆子の態度に、ついに瞳の堪忍袋の緒が切れた。
「…滅多なことを言うものじゃないわ。”片手で3分”ですって?…あなたこそ、私に掛かれば”お尻で1秒”よ…。」
瞳は皆子の耳元で、そっと囁いた。
「何ぃ?…どういう意味だよ!?…」
「こういう意味よ!…えいっ!!」
瞳は皆子の手を振り払うと、一瞬ひるんだ皆子の顎に、正面から切り揉み式のトウ・キックを命中させた。
「ふがっ!…ふがっ!…!…」
皆子はもんどり打ち、顎をさすりながらのたうち回った。
セーラー服のままでは動きにくいため、瞳はここでスカートを脱ぎ、ブルマー姿になった。
昨日の時点でこの状況は充分に予期できていたので、準備は万端だ。
皆子は四つん這いになり、敏代の方へ這って逃げようとしたが、その時、皆子の視界に矢のような早さで瞳の靴が映った。
「ふごっ!…」
瞳は皆子の背後から、顔面めがけて回し蹴りを叩き込んだのである。
皆子は這うのをやめ、今度は顔を押さえてうずくまった。
「ふんっ!…ふんっ!…」
ひれ伏した格好の皆子の後頭部を、瞳はこれでもかとばかりに、2度も力強く踏みつけた。
「ひいっ…!」
これ以上後頭部を踏みつけられては敵わないと思ったのだろうか、皆子は身体を反転させ、瞳の股間を見上げるような格好で、よせばいいのに仰向けになった。
「あら、これはお誂え向きね…。ならばいくわよ、必殺・むちむちヒップボンバーっ!」
瞳が軽く背伸びするようにして弾みをつけるやいなや、皆子の視界に巨大なヒップが映った。
「えいっっ!!…」
瞳は皆子の顔面めがけて豪快なヒップドロップをお見舞いした。…ドスン!!
「(ぐえっ!…)」
皆子の呻き声は瞳は尻に遮断され、それきり、皆子の身体が動くことはなかった。…秒殺!!…予告通り瞳は、ヒップドロップ一撃で皆子を仕留めた。瞳にとって皆子は、「黒装束のショッカー」の一人でしかなかったのである。
「うふっ…。手加減したつもりなのにだらしがないわ…いくら私のお尻が大きいからって、一発で伸びちゃうなんて…。」
皆子の顔に蹲踞(そんきょ)するようにして堂々と顔面騎乗を決めたまま、瞳は敏代を見やった。 
「さあ、次はあなたの番ね…。」
もちろん、敏代の自信は揺るいではいない。皆子が実は弱いことなど最初から知っているし、自分はスポーツで鍛えているからだ。
「お前…ここまでやって、ただで済むと思うなよっ!…」
敏代は、ワナワナと声を震わせながら鬼神のような形相で瞳を睨み付けた。 
「うふふっ…こちらこそ、望むところよ…。」
瞳は、ゆっくりと皆子の顔から腰を上げた。
少しずつ二人は距離を詰めていく。敏代は身構えながら、ジッと瞳の隙を伺っている。 
「!…」
敏代は瞳の一瞬の隙を見つけ、仕掛けた。
「むんっ!…」
-------------------------------------------
瞳もそれに応え、二人は相撲の相四つのような体勢で組み合った。
敏代は瞳のブルマーに手を掛け、瞳はスカート越しに敏代のパンティーに手を掛けている。
やがて、敏代は力任せに下手投げを打って出るが、瞳の足腰は頑健で、投げを打たせない。
その上、瞳は大股を開いて踏ん張りを利かせているから、むしろ投げを打ちに掛かる敏代の方が体力を消耗していく感じだ。
「ふんんーっ!…」
業を煮やした敏代は気合いを込めて強引な投げを打ちに掛かった。
が、そのため、ややバランスを崩した隙に、瞳は逆に上手投げの体勢に入った。
敏代は少しずつ背伸びするような格好になりながらもグッとこらえる。
緊迫した力比べだが、やや瞳が優位に立ちつつあった。
しばらくすると敏代の身体は爪先立ちするように宙に浮き始めた。
「えいーっ!!…」
「あ!、あーっ!!…」 
凛々しく気合いを入れた瞳が渾身の上手投げを放つと、ついに敏代の身体は弧を描くように宙を舞った。…ドッシーン!
「ぐっ!…」
したたかに背中を打ち付けた敏代は息を詰まらせ、顔をしかめながら天を仰いだ。
「ふうっ…あなたはさすがね。…少しばかり苦労したわ。…」
一丁上がり、とばかりに手をパンパンとはたきながら、瞳はゆっくりと敏代の前に立ちはだかった。
「…ううっ…」
敏代はブルブルと首を振りながら自分に活を入れ、瞳の方を向き直した。
その時、瞳の黒い靴が大きく敏代の視界に入った。
「えいっ!」
瞳は真正面から踏みつけるようなキックを敏代の顔面にヒットさせた。
「はごっ!…ふがっ!…!…!…」
敏代はひっくり返り、鼻の頭を押さえながら転げ回った。
「むんっ!」
瞳はのたうつ敏代の腹を力一杯踏みつけた。
「はうっ!…」
腹に一撃を喰らい、敏代に力が入らなくなったその隙をついて、瞳は、敏代の両足を正面から自分の両脇にガッチリ抱え込んだ。
「ふんっ!」
瞳は敏代の身体を反転させんと力を込めた。
敏代は瞳の足を抱えることによってこれを阻止しようとしたが、それを察知した瞳が敏代の手をいち早く踏みつけた。
悲鳴が上がるや、敏代の身体は裏返しになり、逆エビ状に反り返ってしまった。
瞳はドッシリとその背中に跨り、じんわりと逆エビ固めの体勢に入った。
「う!…うぐーっ!!…」
「むんっ!」
しばらくすると瞳はより強烈に尻に体重を乗せ、また、瞳自身が身体をさらに反らせると、もはや敏代の身体は物理的にこれ以上は不可能なほど反り返り、究極の逆エビ固めが決まった。
「うぎゃーーっっ!!…(ふぎゅーっっ!!…!…)」 
「どうだ!まいったか!!」
「(ふぁぐーっ!…!!…ふぁふぃっ…!…ふぁぉっ!!…)」
敏代の身体はあまりにも反りすぎたため、床に口をふさがれるような格好になり、声が出せないのである。
だが、瞳はそれに気づかぬ振りをしながら、「”まいった”と言わない敏代」を、さらにキツく締め上げたのだった。
「これならどうだっ!…まいったかっ!!」
「(…!…!!…!!!…)」
「今度こそどうだっ!…”まいりました”と言いなさい!…”瞳様、お許しください”と乞いなさい!」
「(…!…!!…!!!…!!!!…)」
返事の出来ない敏代を後目に、瞳の懲らしめのお言葉は間断なく続いた。


9. 
名前:     日付:2013/5/16(木) 16:56
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「う…うーん…」
瞳のヒップドロップを喰らい、気を失っていた皆子が目を覚ました。
「…あら?、…やっと気が付いたようね…」
瞳は敏代に逆エビ固めを決めたまま、皆子を一瞥した。
「!…」
瞳の言葉に顔を上げた皆子は思わず絶句した。何しろ、あの敏代が1年生に跨られているのだから!…いくら愚かな皆子といえども、今の二人の姿を見れば、どちらの方が強いのかは一目でわかる。
瞳の言葉で、皆子が目を覚ましたことに気が付いた敏代は、背骨が折れそうなほどの苦悶の中で、必死に空いている手で皆子に合図を送った。
(何をしているんだ!、私を助けろ!!…この役立たずが!…)
だが、自分自身が瞳のヒップドロップで悶絶させられたという事実に加え、あの敏代を、まるでカエルのようにペシャンコに押し潰している瞳の姿を見せつけられては、皆子が後込みするのも無理はなかった。 
瞳は向いている方向が逆なので最初はその合図に気付かなかったが、皆子が敏代の手の動きを見ながらあまりにも長い時間躊躇していたため、ついにそんな悪巧みもバレてしまった。
「…あら?…何か良くないことを考えているようね…。」
そう言うと、瞳は逆エビ固めを自ら外し、敏代の背中から腰を上げた。
「ぶはっ!…!…!…」
やっと逆エビ固めから解放された敏代だが、あまりにもダメージが大きくまるで動くことができない。
横たわり、腰と背中をさすりながら蠢(うごめ)いている敏代を後目に、瞳はツカツカと皆子の方へ歩を進めた。
「さあ、どうするのかな?…敏代さんを助けるつもりなのかな?…」
ヘナヘナとしゃがみ込んでいる皆子の顎を撫でるようにしながら、瞳は問うた。皆子は怖さのあまり声も出せず、ただブルブルとかぶりを振る。
「…子供じゃないんでしょう?…ちゃんとお口で言わなくちゃね…。」
瞳は笑みを浮かべながらからかうように言った。
…頼みの敏代がこの有様で、自分自身も強烈なヒップドロップを喰らっている以上、皆子がこの状況で瞳に逆らえるわけなどない。
皆子は必死の思いで声を発した。
「…さ、最初からわ、わ…、わかってましたよ!…と、と、敏代なんかより、…ひ、…瞳さんの方がずっと強いって!…と…敏代が睨み付けるから…ちょ、調子をあ、合わせていただけですよ…これホント…ホントです!…敏代ごときが瞳さんに喧嘩をふっかけようなんて、…は、あはは…じゅ、10年早いですよね…私は最初から、逆らうつもりなんて、ありませんでしたよ!…」
何という姑息な女なのか…。
瞳は口元を引き締め、皆子を睨み付けた。
「あなたって、本当に呆れた女ね…」
「…い、いや!…ほ、ホントに…あ!、そ、そうだ…ひ、瞳さんの、いや、瞳様の家来にしてもらえませんか?…こ…このとおり…」
皆子は命じられてもいないのに瞳の靴にチュッ、チュッと2度3度キスをした。
強いものを味方につけるためなら、何だってする。
たいした気配りだが、手のひらを返したようなこの態度は、強く正しく美しい女王様の前では決して賢明なものではなかったようだ。
「最低だわ…。あなたのような女こそ、強くお仕置きをしてあげる必要があるわね…。」
瞳は怒りを込めて皆子を引きずり起こすと、見事な一本背追いでこれを投げ飛ばした。
「ぐぇっ!…」
ぼろ雑巾のように宙を舞った揚げ句、腰を強打した皆子は衝撃で声を詰まらせ、顔をしかめた。
そして、目を開けるや、今度は黒く巨大な物体が視界に迫った。
言わずもがな、それは瞳の恐怖の尻…!!
「(!…)」
大地を揺るがすヒップドロップが、皆子の顔面を今度は粉砕した。
「…2度目は手加減しないのよ…。」
しばしの間、そのまま顔面騎乗を続けた後、尻に妙な違和感を感じ、瞳はゆっくりと立ち上がった。
「…また、やっちゃった…。」
瞳は自分の尻をのぞき込むようにしながら呟いた。
…お尻が大き過ぎるため、ただでさえ張り裂けそうだったブルマーが、ヒップドロップを決めた衝撃で、とうとう破けてしまったのだ。
瞳は口を尖らせながら、黙ってそれを脱ぎ捨てた。
パンティーと一緒に…。


10. 
名前:     日付:2013/5/16(木) 16:57
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「さて…あなたにもトドメを刺してあげないとね…。」
瞳は瑞々しい下半身を露わにしながら、ツカツカと敏代に歩み寄った。
「う…」
敏代はいまだに逆エビ固めのダメージが癒えず、自力で立ち上がれない。
「私に逆エビ固めを決められたのに、”まいった”と言わなかったのはあなたが初めてよ。
…さすが運動部員ね。見上げた根性だわ…。でも、その抵抗もここまでよ…。」
完全に足にきている感じで、まるで動くことの出来ない敏代は、仰向けに近い格好で尻餅をついたまま、”話せばわかる”というような仕草で手をかざした。
そんな敏代を跨ぐようにして見下ろした瞳は、その素股を敏代に見せつけるかのようにしながら、静かに言った。
「…観念なさい…。必殺・お尻固めよ!」
「あっ…あっ!…」
瞳は敏代の顔にゆっくりと、その大きなお尻を乗せた。
「うっ…(うぐっ…)」
敏代の顔は瞳のヒップに覆われた。 
「さあ、ここからが本気。…行くわよ!、いいわねっ!!…えいっ!!」
瞳は一気に、尻に渾身の力を込めた。
「(ふぎゅーっ!…ふんぎゅーっっ!!…!…!!!…)」
敏代は必死に身をよじり、さらには瞳の尻に手を掛け、必死に押し上げようとした。
「うふふっ、無駄よ…このお尻固めから逃れた者はいないのよ…。」
「(ぐーっ!…!!…!!!)」
敏代はそれでも諦めずに抵抗を試みる。
無駄だとわかっているのに必死で瞳の尻を持ち上げようとするのは本能的なものなのだろうか。
顔に跨られるという屈辱、しかも年下の女の子に、さらには素股で!…味わった者にしかわからないところだろう。
「駄目だって言ってるでしょう?…このお手手がイケないのね…。」
瞳は敏代の両手をガッチリと掴み、自分の太股の前で固定した。
と、ほぼ同時に、呼吸の出来ない敏代に我慢の限界がやってきてしまった。
「(!…!!…!!!…)」
”駄目だ、あまりにも瞳は強すぎる…完全に私の負けだ”…そう思いながら、敏代は焦燥した。ここで瞳の太股をさすったり、タップしたりすれば降参の意志が伝わるのだが、両手を捕まれているため、それすら許されないのだ。当然ながら、口は完全に瞳のヒップに塞がれ、声など出せない。”このままでは、このケツの下で本当に窒息死してしまう!!”…なんとかしてギブアップの意志を伝える必要のあった敏代は、火事場の馬鹿力で、どうにか塞がれた口から舌を出し、懸命に瞳の秘部を舐め始めた。何という屈辱…しかし、許してもらう方法は他にないのだ。あとは、これが降参の合図であることに瞳が気付いてくれることを祈るだけだ。
「うふ…これは”まいった”の合図なのかな?…」
瞳は小悪魔のように敏代に囁いた。 
「(!…!…)」
勝ち誇ったように問いかける瞳に対して、”そのとおりでございます”の意味で敏代はさらに舐め続けた。
「ああん、…悪を屈服させるのって、本当に気分がいいわ…」
瞳は敏代の顔面にさらに強く股間を擦り付け、オナニーを始めた。
「(!…!!…)」
敏代は心身とも、完全に打ちのめされていた。
下級生に敗北することだけでも大変な屈辱なのに、自分が悪く、瞳が正しいのだから。
そして瞳のルックスである。
…自分より正しく、しかも可愛い少女に、強さでも及ばないという現実をどう受け止めればよいのだろう。
しかも、その少女の巨大なヒップに敷き潰され、揚げ句に少女は顔の上でオナニーを…屈辱を通り越した大屈辱に、にじみ出る涙が瞳の尻を濡らした。
「あん…あっふん!…快感だわーっ!…ふんっ、こ、これが勝利のオナニーよっ!…ふんんんーーっっ!!…」
瞳はクイッ、クイッとさらに激しく腰を振った。
敏代は瞳のオナニーが激しさを増すに連れて、いよいよ意識が薄れてきた。
「あーんっ!!…あっはーんっ!…あっふーーーんっ!!…イケない気分よォォォォーーーーっっっっ!!!!…」
「…ほら、…起きなさいよ…」
瞳は敏代の頬に、軽く数発の平手打ちを見舞った。今回の闘いは、悪を懲らすことだけが目的ではない。親友・加奈子のお金を取り返すことが重要だからだ。もっとも、失神しているばかりか、痙攣まで起こしてしまっている敏代が平手打ち程度で起きるはずなどないのだが。
「…起きない。…ちょっとキツく懲らしめすぎちゃったのかなあ…そうか、オナオナしてる間もずっとお尻固め決めてたわけだから、…ってことは10分以上かあ…。
”過ぎたるはなお及ばざるがごとし”…私のお尻はあまりにも大きすぎたのね…。」
それならば、と瞳は敏代の腹に軽いヒッププレスをお見舞いした。
「ぐえっ!…」
敏代はその衝撃に、1発で目を覚ました。
「うふっ、やっと起きたわね…。」
「う…うんー…。あわっ!…わっ…ひ、ひいっ!…」
瞳の顔を見るや、敏代は目をひん剥いて、あからさまに怯えた。
「どう?…私の強さ、思い知ったでしょう?…それとも、もう一回お尻固め、行く?…」
「い、いえっ!…もう…ま、まいりましたっ!…」
「今度悪いことしたら、…わかってるわね。
…もっと強烈なお尻固めが待ってるんだからね?…」
「は、は、はいっ!…もう、二度と悪さはしませんっ!…」
「それじゃ、加奈ちゃんのお金、返しなさい。」
「…そ、それが…。」
「それが何なの?…」
「…もう…上納しちゃったんです…。」
「上納?…何よ、それ…。」
「…あれ、先輩の命令だったんです…。
集めた分のお金、…渡してしまいました…。」
「誰に!?…」
瞳の顔色が変わり、険しく敏代を睨み付けた。
敏代は名前を出していいものかどうか、一瞬だけ躊躇したが、何しろお尻固めを決められた直後だけに、すぐに白状することにした。
「み、…美加さんです…。」
「!…」
何と言うことなのだろう、またしても悪の根元が美加だったとは…。
瞳は一瞬言葉を失った。
「…そう、わかったわ…ならばあなた、美加さんにきっちり伝えなさい。
…”瞳様の正義のお尻があなたのお顔を指名手配した”とね…。
”それまでに、たっぷりお顔を鍛えていらっしゃい”ともね…。」
「…は!、…はいっ!…」
「ところで…。」
「は、はいっ?…」
「”美加さんに渡しちゃったから、取ったお金は返せません”…っていうのは、まだまだわかっていない証拠よね…。
本来なら、”前借りしてでも返します”とか”分割になりますが一生懸命返済の努力をいたします”って言うべきなんじゃなくて?…」
「!…」
瞳は敏代の目を見つめた。
充分に反省している様子ではあるが、完全に更正させるためにはもう一段階上のお仕置きが必要と判断したようだ。
「少し可哀想な気もするけど…正義のためなんだから、悪く思わないでね…。」
瞳はゆっくりと立ち上がり、敏代の顔を上から見下ろした。
「行くわよ、必殺・むちむちヒップボンバーっ!」
「えっ…そ、そんなっっ!!…あーーっっ!!…」
瞳は心を鬼にして、敏代の顔面に渾身のヒップドロップをお見舞いした。
「えいっっ!!」
「(げぼっっっ!!!…)」
例によって”グシャ”というけたたましい音を立てて、敏代の顔面は粉砕された。
「…」
微動だにしない敏代の顔にドッシリと跨り、しばらくの間余韻に浸った後、瞳はゆっくりと腰を上げた。
「…人を傷つけるのは嫌いだけれど、正義のためだから仕方がないの…。」
 頬骨が醜くへこんでしまった敏代…彼女が悪事を働くことは2度とないだろう。 
「瞳、本当に大丈夫だったの?…」
加奈子は驚きを通り越して、呆れたように言った。
「うん。だけど、…お金は取り戻せなくてゴメンね、なの。…それより、正当防衛とはいえ、ちょっとやり過ぎちゃったかも…。」
「えーっ!…どうしたの?…殴っちゃたとか?…」
「それは、…ナ・イ・ショ…。」
瞳は加奈子に悪戯っぽく微笑んだ。 
「ところで加奈ちゃん、…お尻の大きな女の子はねえ、経済を活性化させるんだよ。」
「え?…何、それ?…」
「まず、ブルマー屋さんが商売繁盛するのね。
…で、儲かったブルマー屋さんは、それじゃあ美味しいものでも食べようか、ってことになるでしょう?…で、町のレストランが繁盛するの。
そうやって魚屋さんとか、おもちゃ屋さんとか、洋服屋さんとかも、連れてね…。」
「?…」
「あとね…時々、接骨院さんも、かな?」
「!?!?」


11. 
名前:(第3話−瞳VS真奈美−)    日付:2013/5/16(木) 17:2
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「えーっ!?…いくら何でもそりゃーヤバイっすよォ…。
…セーラー服泥棒…ですか?…。」
「まあ、そう言わずにさ。
…成功したら試合に使ってやるから…。」
女子バスケット部の主将であり、女番長でもある美加(3年)は真奈美(1年)を口説いていた。
真奈美はバスケット部に在籍しており、小柄な1年生ながら持ち前の根性と天性のバネを活かして台頭してきた新星である。
折しも先輩2人が「不注意により階段で転倒し、顔を骨折するなどしたため」、大会を1ヶ月後に控えた現在、レギュラーの座も夢では無くなっていた。
先輩2人…言うまでもなく、恵津子と敏代(いずれも2年)のことである。
悪の華とも言うべき存在だった2人は様々な事情により、正義の美少女として名高い1年生・瞳に決闘を挑んだのだが、ともに瞳の強烈なフェイスシッティングの前に完膚無きまでに叩きのめされ、最期は鼻がひん曲がるほどに、あるいは頬骨が砕けるほどにパワフルなヒッププレスを喰らい、それぞれトドメを刺されたという経緯がある。 
もとはと言えば、いずれも学校内で人気抜群の瞳に嫉妬した美加が仕向けたことであった。
…かくして、あまりにも不甲斐ない子分達にいらだちを募らせていた美加だったが、だからと言って自分から1年生相手に決闘を申し込むことなどはプライドが許さない。
そんな状況下にあって、前々から瞳のことを快く思っていなかった真奈美に白羽の矢を立てたのである。
急がば回れ…ではないが、美加は今回、直接的に瞳を倒すのではなく、まったく別の手段により一連の流れを断ち切り、瞳を苦境に立たせる方法を考案した。
それは…、明日の午後、1年生は体育の授業で水泳を行うのだが、その際に瞳のセーラー服を隠してしまい、スクール水着姿のまま途方に暮れさせてしまおうというアイデアである。
引き続きその後の授業を受けるにもその恰好で、あるいは泣きながら家に帰るにもその恰好で…。
瞳に恥を掻かせることにより動揺を誘おうというシブい作戦であり、その役目を瞳の同級生でもある真奈美に命じたのである。
「それって、瞳にバレたら喧嘩になっちゃいますよ(笑)…。」
「そん時はそん時…だろ?」
「丁度いい機会…かも知れない(笑)…。」
真奈美は、先輩2人の怪我が本当に不測の事故であったと思っており、真相を知らずにいる。
だが同時に、彼女の鍛えられた足腰と根性が本物であることもまた、事実なのである。 
翌日、真奈美は命令を実行する。
更衣室に生徒達が戻ってきた。にぎやかな会話を交わしながら、それぞれに着替えを始める。
「込み合うから」という理由で、最後までプール脇でシャワーを浴びていた瞳が更衣室に戻ってきた時、中には数えるほどしかクラスメートはいなかった。
果たしてロッカーを開けるや、瞳は思わず悲鳴を上げた。
「…えーっ!…嘘ーっ!…信じられなーいっ!!…」
「何よ、瞳!…どうかしたの?」
心配してそばに集まる子達の傍らで、真奈美がほくそ笑んだことに瞳は気付かなかった。
チャイムが鳴り、生徒達にこの日の最終授業となる英語を教えるべく、教師が部屋に入ってきた。
「おや?、…お前、何故そんな恰好をしているんだ?…何かあったのか??…」
「あ、…いえ、…その…。」
スクール水着姿のまま、瞳は恥ずかしそうにうつむいた。
顔付きは可憐な少女でも、身体はとてもグラマーなので、瞳はただでさえ周囲の視線を集める。
それがこんな恰好をして、教室の比較的前の方の席に佇んでいるのだからたまらない。
なかば懸命の照れ隠しで冷やかしの声を掛けたり、あるいは必死で無関心な素振りをしている男の子達の姿が痛々しく感じられるほどである。
真奈美は両脇に座っている男の子達を横目で見た。片方の子はその視線が明らかに瞳のヒップに釘付けであり、もう片方の子は見て見ぬ振りをしながら一見興味なさそうに教科書を開けつつも、その股間はズボン越しにもはっきりとわかるほど勃起していた。瞳に恥を掻かせるつもりでしたことなのに、どうやら結果は瞳のファンを増やしただけのようだ。真奈美にとってはこの上なく不愉快な展開であり、さらなる敵意がメラメラと燃えさかってきた。ここに来て真奈美は、恥を欠かせる云々ではなく、瞳を叩きのめさねば気が済まないと感じるに至ったのである。バレたらどうのこうのではなく、こちらから吹っ掛けてやる!…喧嘩上等!!…と。
ところで、そんな姿でうつむく瞳を最初は心配そうな表情で見ていた教師は、しかし仕事の鬼でもあった。
「まあ事情はわからんが、とにかく授業を始めるぞ!…テキストの26ページ!、みんな開けー…」
そこに教壇があるから、私は黒板の前に立つ…”我思う、故に我あり”と。アッパレだぜ、先生!
「ちょっと、あんた。…少しばかりケツがデカいからっていい気になるんじゃないよ。…」
「!?…」
授業が終わり皆が帰り支度を始めた頃、真奈美は唐突に瞳の背後で囁いた。
「何言ってるの?、…あなた。…」
「…そんな恰好でバカデっカいケツを晒してさあ、それで男を引っ掛けようなんて、あんたみたいな女にゃ10年早いって言ってるんだよ!」
真奈美の顔は自らの挑発的な言葉に煽られるように、見る見る赤く染まってきた。
まるで己の言葉に逆上してしまうかのような状況は、喧嘩をするに当たって闘志が先走っているような時には、時折ある。
「教えてやるよ。…あんたのセーラー服を隠したのはあたしなんだよ。
本当はさ、ちょっと恥を掻かせてやろうと思っただけだったんだ。
…だけどすっかり気が変わっちまったよ。
あんたをブチのめさなきゃ、気が済まなくなっちまってね…。
返して欲しけりゃ、ツラ貸しな!」
「!…」
瞳は複雑な気分だった。犯人がわかってホッとしたやら、真奈美がこれから何を企んでいるのか、不安に思うやら…。
ただひとつ、瞳の自慢のヒップを真奈美が貶(けな)したこと…これだけは許すべきではないと、そう思った。
「…一体、何をしようというの?…」
真奈美に誘われるまま、瞳は女子バスケット部の更衣室までついてきた。
今日はちょっとした行事があり、従ってクラブ活動は中止。
部員達も既に皆帰路に就いている。
さすがに女番長のアジトだけのことはあり、見渡せば竹刀など、物騒なものもチラホラと見える。
「あたしはねえ、前々からあんたのことが嫌いだったんだ。
…少しばかりチヤホヤされていい気になってるところがね。
…この機会に、あんたのことを黙らせてやるのさ…。」
「私と闘おうと言うのね…。」
暴力が嫌いな瞳は、一瞬悲しそうな表情を見せた。
「おら、掛かってこい!…こないならこっちから行くぞ!!…」


12. 
名前:     日付:2013/5/16(木) 17:3
-------------------------------------------
真奈美は瞳に突っかかろうとしたが、何分セーラー服姿であるだけに一瞬脚がもつれ、つんのめるように膝を着いてしまった。
「つっ!…」
「あっ!…だ、大丈夫?…」
瞳はこの期に及んでもまだ真奈美を気遣い、彼女の脚を覗き込むように身を屈(かが)めた。
仮にもクラスメートなのだし、まだ話し合いによる解決の方法もあると信じているのだ。
…その瞬間、獲物を狙う黒豹のように真奈美の目が光った。
「おりゃーっ!」
真奈美は、立ち上がり様に瞳の腹に頭突きを喰らわした。
「ぐっ!…」
一瞬息が詰まって顔をしかめた瞳を、今度は脚をスライディングさせながらの巧みな蟹挟みで前のめりに倒した。
慌てた瞳が振り向く間もなく、すばやく背後に回り込むや、真奈美は裸絞めの体勢に入った!
「へっへっへ、…おらっ!…おらっ!!…」
「くぅっ…」
瞳は両膝を床についてに這いつくばるような恰好になってしまい、真奈美はその瞳の背中にのし掛かるようにして裸絞めを決めながら、胴絞めのような形で両脚をも瞳のボディに絡めた。
「ふふっ…あんたも随分油断したもんだねえ…。あたしをナめちゃいけないんだよ!…おらっ!…」
「うぅっ…」
瞳は小柄な真奈美を振り払おうとするが、真奈美は瞳の肩から首の辺りに全体重を掛けながら絞め上げており、体を入れ替えるには至らない。瞳が後背位のような格好で巨大な尻をデンと突き出すようにしながら伏せて、その背中に真奈美がしがみつくような体勢になっている。
「おらあっ!…いつまでも我慢していると殺すよ!…」
真奈美は更に絞めつける両腕と両脚に力を込めた。瞳は渾身の力で、ついに真奈美を背負いながらよろよろと立ち上がった。が、真奈美が今度は後ろに全体重を掛けたため、2人は後ろ向きに倒れ込み、結果、瞳が真奈美を背中で押し潰すような恰好で2人は仰向けになった。それでも真奈美は絡みつけた腕と足を離さない。さすがの二枚腰である。さしもの瞳も、すっかり顔が紅潮している。
「ちっ!…抵抗するんじゃないよっ!…抵抗すると、もっとキツく絞めるよ!…」
「(くっ!…)」
瞳はこの逆境の中で、形勢逆転の方策を模索する。そして、真奈美の右腕を持ち、これを雑巾絞りのように力強く捻った。
「んあーっ!…痛ってェーっ!!…」
真奈美の口から悲鳴が上がった。それでもしぶとく瞳に喰らいつく真奈美。壮絶な我慢比べだ。
「(むんーっ!…)」
瞳はさらに力強く”雑巾絞り”を続けた。
「うあーっ!」
「(むんんーーっっ!!…)」
「…んあああーーーっっっっ!…」
腕の皮膚が破けそうなほどの激痛に、ついに真奈美はたまらず首を絞める力を緩めた。一瞬の隙を突いて瞳は完全に真奈美の手を振りほどくや、胴を絞めていた脚の力も同時に揺るんだ刹那、クルッと身体を反転さて、真奈美と向かい合うような体勢になった。
引き続き胴絞めを決められたままとはいえ、背後から絞められるのと向き合った体勢で絞められるのとでは精神的にも大分違う。
ここにきて瞳もようやくホッと一息ついたようだ。
「ひどい人ね。…そもそも、あなたが躓いたから心配してあげたのに…。
どうして私の思いやりをわかってくれないの?…」
瞳はそう言うと、今度は真奈美の脚をも振りほどこうと、両肘を真奈美の両太股にグリグリと押しつけた。
「うああーーっっ!!…」
「ふんっ!」
「…ぬああーーっっ!!…いいいーーっっ!!…」
真奈美はたまらず、ついに絡めた両足を瞳のボディから外した。
瞳は逆にその両足を両脇に抱え込み、一変して自分の有利な体勢を築き上げた。
「ふぅっ…」
瞳は真奈美の両足を抱え込みつつ、安堵の表情でゆっくりと立ち上がり、これを反転させにかかった。
幾多の悪党を屈服させてきた必殺技・逆エビ固めの体勢に持ち込まんとしているのだ。
-------------------------------------------
「むんっ!」
怪力にものを言わせて、瞳は真奈美の身体をグイッと反転させた。
「あっ…あっ…」
真奈美の顔が焦りで引きつった。が、瞳はすぐさまステップオーバーするや、真奈美の背中に深々と腰を下ろし、完全な逆エビ固めを決めた!
「…んぎゃーーーっっっ!!!…あああーーーっっっ!!!…」
即座に真奈美の口から大きな悲鳴が上がった。
真奈美は小柄なので、この体勢になると如何ともしがたい。
瞳の尻が大き過ぎるほど大きいだけに、真奈美の小さな背中はぺしゃんこに押し潰されて、まさに「お腹と背中がくっつく」とはこのことかと思えるような状態である。
背中がミシミシと音を立てているかのようだ。何という尻圧…。
「どうだ!…まいったか!…」
瞳は力強く尻を突き出しつつグイッと上体を反らせて、更にキツく絞め上げる。
「…んぎゅーーーっっっ!!!…むあああーーーっっっ!!!…!!!…」
真奈美は顔を真っ赤にし、涙目になりながらも必死に耐えている。
「これならどうだ!…今度はまいったかっ!…」
瞳は尻の位置を更に深くし、降参を迫った。
「…んあああーーーっっっ!!!…ひぎいいいーーーっっっ!!!…!!!…!!!…」
真奈美はそれでも懸命に耐える。
…抜群の根性である。
これがバスケット部でレギュラーの座をも勝ち取ろうというところまで彼女を押し上げた原動力だ。
ほどなく、瞳は自ら逆エビ固めを解いた。
その気になれば、このまま何時間でも跨っていればよいのだし、恐らく真奈美が降参するのは時間の問題だったと思われる。
だがこのままでは、真奈美が「まいった」という以前に気絶してしまう恐れもある。
「相手に敗北を認めさせる」という意味で、「まいった」の一言はどうしても言わせる必要があるのだ。
単なる失神KOでは後々言い訳の余地を与えることになる。
これが瞳のやり方である。
「…くそぉ…」 
仁王立ちの瞳に対し、真奈美は激しいダメージを負った腰をさすりながらもよろよろと立ち上がった。
その目はいまだに闘志を失っていない。
しばしの沈黙と睨み合いの後、真奈美はさっと部屋の片隅に立てかけてあった竹刀を手にする。
バシーン!というけたたましい音が響いた。
「…畜生…、よくもやってくれたなっ!…」
真奈美は手にした竹刀で力一杯床を叩いて威嚇した。だが、瞳は余裕綽々だ。
「…そんなものを持っても無駄よ。…さっきだって、私がお尻をどけてあげなかったら、あなたは今頃…」
「うるせえっ!」
真奈美は瞳の言葉を遮り、上段に竹刀を構えた。数メートルの間隔で睨み合う2人。
「あいやーーっっ!!…」
しびれを切らした真奈美が勢いよく、瞳めがけて竹刀を振り下ろそうとしたその時、瞳も軽い助走の後に、巨大な尻を突き出しながらクルッと後ろ向きになり、ジャンプした。
「えいーっ!…」
かたや真奈美の勢いよく振り下ろす竹刀と、かたや瞳のジャンピング・ヒップ・アタックとが激しくぶつかり合った!
ピシーン!!という激しい衝突音とともに、次の瞬間、カラカラと竹刀が床を転がった。


13. 
名前:     日付:2013/5/16(木) 17:4
-------------------------------------------
「!!…」
手のシビれに顔を歪めつつ、真奈美は呆気にとられ言葉を失った。
その目の前で、瞳は真奈美に背中を向けたままパンパンと尻をはたき、不敵な笑みを浮かべながら真奈美の方を向き直した。
「どう?…これで少しはわかったかしら?…」 
「…」
後ずさりする真奈美。
瞳は床に転がった竹刀を手に取るや何を思ったか、まるで魔女が杖に乗るような恰好で、竹刀を股の間に挟んだ。
「あなたが言うまでもなく、私のお尻はとても大きいわ。
…でもね、ただ大きいだけじゃないのよ。
…それを今から見せてあげる。…」 
瞳は両手で前後から竹刀を押さえつつ股間に擦り付けるようにしながら、ジワジワと大きく股を広げ、力を込めた尻をグイグイと竹刀に押しつけた。
尻の圧力で、竹刀が軋みだした。
「ふん!…ふんっ!…1・2の3!、ふんんーーっっ!!!…」
やがて、掛け声とともに尻をグイッ!とパワフルに突き下ろすや、ベキッ!!…という鈍い音がして、竹刀は真っ二つに折れてしまった。
「…(あわわ…)」
なんと力強い瞳の尻!…真奈美は顔面蒼白である。
「どう?…私のお尻は無敵なのよ。…悪口言ったこと、後悔してる?…」
瞳は余裕たっぷりで真奈美に詰め寄り、硬直してしまっている真奈美の身体を抱え込むように軽々とこれを持ち上げた。
「えいっ!」
瞳は、腰の入った豪快なボディスラムで真奈美を床に叩きつけた。
「(ぐっ!…)」
したたかに腰を打ち付けた真奈美は息を詰まらせ、たまらず顔をしかめた。
恐怖のあまり身体が硬くなってしまい、充分な受け身がとれない様子だ。
「…それじゃ、私のお尻の威力、…最期はあなたのお顔で味わわせてあげるわ。…うふっ。…」
瞳は仰向けに倒れている真奈美の両手をクロスさせるように掴んで固定した後、ゆっくりと顔の上に腰を下ろした。
今回は、後ろ向きのフェイスシッティングである。
「(ぎゅぅ…)」
真奈美はすっかり怖じ気づいてしまい、さしたる抵抗も出来ずにあっさりと顔の上に跨られてしまう。
もはや恐怖のあまり失禁などしないことだけが真奈美の唯一のプライドであると言えよう。
「うふっ…行くわよ、…必殺お尻固めよ!…受けてみなさい!…えいっっ!!…」
「(ふぎゅーーっっ!!…)」 
瞳は一気に尻に力を込め、そのヒップをグイッと真奈美の顔に向けて突き出すようにして、全体重をあずけた。
「(んぎゅーーっっ!!…むぎゅーーっっ!!…!!…)」
「あなたのせいで、男の子達の視線を嫌と言うほど感じちゃったわ。
…凄く嬉しかったけれど、…ちょっぴり恥ずかしかったわ!…」
「(ふんぎゅーーっっ!!…んぎゅーーっっ!!…!!…)」
小柄な真奈美は顔もかなり小さい。その真奈美の小さな顔に瞳のあまりにも大きな尻がドッシリと乗っかってしまったのだからたまらない。
真奈美の顔はスッポリと大尻に覆われてしまい、皮膚の部分がまったく見えなくなってしまった。
「私、自分のことはどうでもいいのよ…ただ、男の子達がお勉強に身が入らないといけないって…そう思ったから、セクシーなポーズをしないようにずっと気を付けていたのよ!…それなのにみんな注目しちゃうんだから…それもこれもあなたのせいよ!…」
「(…!!!…!!!…!!!…!!!…)」
瞳はその尻で更にキツく真奈美の顔を押し潰した。
真奈美の顔はまったく見えず、瞳の尻と床との隙間から真奈美の髪の毛がワカメのように覗いているだけである。
まるで、瞳が床の上に直にしゃがんでいるようにも見える。
それほどまでに真奈美の顔は瞳のヒップの谷間に完全に埋まり込んでしまっているのだ。
こんな強烈なフェイスシッティングは見たことがない…!
「試験も近いのよ…せっかくの英語の授業なのに、私のお尻に見とれていたせいで男の子達の人生が狂っちゃったらどうするの!?…全部あなたのせいよ!!…」
「(…!!!!…!!!!…!!!!…!!!!…!!!!…)」
「許さないわ!…」
「(…!!…)」
「絶対に許さないんだから!…」
「(…!!…!!!…)」


14. 
名前:     日付:2013/5/16(木) 17:5
-------------------------------------------
数分間に及ぶのフェイスシッティング地獄の後、瞳はようやく真奈美の顔から数センチだけ尻を浮かせた。
「ぶっ…はあっっっっ!!!!!…はあっっっ!!!…はあっっ!!…ぶはあっ!…」
真奈美はここぞとばかり必死に空気を吸い込んだ。
真っ青だった顔にかすかに赤みが差してくる。これほどまでに強烈なお尻固めを喰らったのに意識を失わずにいる辺りは、さすがに気丈な真奈美らしい。
もっとも、もはや戦意のかけらもなくなってはいたが…。
「どう?…まいった?…それともまだお尻固めを続ける?…言っておくけれど、次はもっとキツいのを10分くらい行くわよ。…」
「い、いやっ…も、もういやっ!…ま、まいった…まいりましたっ!…まいりましたっっ!!…」
目の前一杯に広がる巨大な尻に、泣き出しそうな目をしながら真奈美はついに降参を告げた。
「もう二度と悪いことはしないわね?…」 
「…は…はいっ!…許して下さい。…」
「…ならばちゃんと態度で示しなさい。…キス・マイ・ヒップ!…しながら許しを乞うのよ。わかる?英語のお勉強も兼ねてるのよ…キス・マイ・ヒップよ!…。」
「…」
「さあ、これは命令よ!…キス・マイ・ヒップ!…さもないとキツ〜いお尻固めが…」
「それはいやっ!…わ、わかりました、…従います。…」
観念した真奈美はチュッ、チュッと瞳の巨大なヒップに繰り返しキスをした。
「ご、ごめんなさい…瞳様のお尻様…(チュッ)…あなた様の強さが…嫌と言うほどわかりました…(チュッ、チュッ)…もう2度と…(チュッ)…バカデっカいケツなんて言いませんから…(チュッ、チュッ)…お許し下さい…(チュッ)…」
瞳が満足そうに、快感に酔いしれていたことは言うまでもない。
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瞳は腰を上げ、仰向けのまま立てない真奈美を跨ぐようにして見下ろしていた。
「ところで、あなた…ひとつ聞きたいことがあるんだけれど。…」
「は、はい?…何でしょうか…」
「あなたって、バスケット部だったわね。
…今回のことって、もしかして美加さんの命令…なのかしら?」
「えっ!?…なぜ?…どうしてわかるんですか!?…」
「いえ、何となく。…つい最近も、美加さんの手下が悪事を働いたものだから、お仕置きをしてあげたのよ。
…今日、あなたを懲らしめたのと同じように、この私・瞳様の正義のお尻で、お顔を粉砕して差し上げたわ。…」
「えっ!…も、もしかして!?…あなた!?…」
「そうよ。…さっきあなたは私のお尻にキスをしたわね。
…あれで、私のお尻に逆らい、愚かにも決闘を挑んだことだけは許してあげるわ。
でも、あとみっつ分のお仕置きが残っていることは忘れないでね。…」
「な、何!?…ですか?」
「まずひとつ目は、私のセーラー服を隠したことよ。…」
「…ど、…どんなお仕置き?…」
涙目になった真奈美は蚊の泣くような声で、震えながら問うた。
瞳はニッコリと微笑んだと思うや、一転して口を真一文字に結び、尻の部分がややめくれかかったスクール水着を丹念に直し終えてから、凛々しく言い放った。
「…それはね、…必殺っ!・むちむちヒップボンバーよっっ!!…行くわよ、えいっっっ!!!…」
「(あっ…)」 
言うが早いか、瞳の巨大なヒップが真奈美の顔面に矢のような早さで迫った。
瞬間、ドスン!!という音と、グシャ!という音とが交錯し、真奈美の顔面は一瞬のうちに巨大なヒップの下敷きになった。
「(ぐふっ!!!…)」
…パワフルなこと大地震の如し。強烈なヒップドロップ、今日も炸裂!!…ひとしきり尻の下で、ピクリとも動かない真奈美の顔の感触を楽しんだ後、瞳はゆっくりと腰を上げた。…真奈美の顔は無惨にも、鼻の穴がブタのように上を向いてしまっている。瞳のヒップの破壊力は、ますます磨きが掛かるばかりだ。 
「うふっ…マグニチュード6.5ってところかしら…ああ、なんて罪な私のお尻。…」
瞳は再び真奈美の顔を跨いで、2発目の準備を始めた。
「ふたつ目のお仕置き…それは、男の子達の注意力を削ぎ、学力向上に悪影響を与えた罪に対してよ。
…私としては、これを許すわけにはいかないのよ。
…えいっっ!!…」
瞳は大きく深呼吸し、2発目のお仕置きヒップドロップを的確かつパワフルに、再度真奈美の鼻の頭に落下させた。
ドスン!!…
「うふっ…今度も見事に命中してしまったわ。
…本当は手加減してあげたいんだけれど、正義のためなのだからそれはできないのよ。…」
できることなら、このようなお仕置きはしたくない。
人を思いやる心が人一倍強い瞳だけに、さぞかしやりきれない思いだろう。
だが、”情け人のためならず”…真奈美を更正させるためには必要なことなのだ。
「みっつ目のお仕置き…それは、スクール水着を着た私のお尻に見とれた何人もの男の子達が、学校のトイレでオナニーをしなければならなかったことに対してよ。
…トイレットペーパーがどれだけ無駄になったことか。
…環境保護が叫ばれる昨今、不必要に資源を浪費したことは ゆゆしきことだわ。…」
心を鬼にして、瞳は3発目のヒップドロップで本当のトドメを刺すことを決意した。
真奈美の鼻の頭に2度、3度と尻をあてがい、入念に照準を合わせてから渾身のヒップドロップを叩き込んだ。
「いくわよっ!…えいっっっ!!!…」
ドッスーン!!!…真奈美の顔が、完膚無きまでに破壊されたことが、尻から伝わってくる感触で、瞳にははっきりとわかった。
しばらくの間、勝利の余韻を楽しむべく顔面騎乗を続けた瞳は、ゆっくりと腰を上げた。
真奈美の鼻は完全にペシャンコになっていた。
その凄惨な顔…真っ平らになった真奈美の鼻をそっと撫でながら、瞳は静かに呟いた。
「可哀想に。…こんな顔になってしまったあなたは、”ブタ女”と呼ばれながらこの後の人生を生きてゆかねばならないのね。
…でも、罪と罰の因果関係というのはそう言うものなのよ。…反省したでしょう?…」
…今日のところは、セーラー服を取り返しそびれた。
瞳は、真奈美から剥ぎ取ったペティ・サイズの制服を身に付けて帰路に就いた。
へそは丸出し、尻もキツキツ…だが我慢、我慢。
ひとまずは家につくまでの辛抱なのである。


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