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【ゴルフ】遼、予選落ちしたけど魅せた 猛チャージ8バーディー2013年6月22日 紙面から
◇日本ツアー選手権<第2日>▽21日、茨城・宍戸ヒルズCC(7402ヤード、パー72)▽曇り、気温21・7度、風速3・2メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽125選手▽観衆4863人 これが本当に前日80を打った男のプレーか。石川のバーディーパットが、次々にカップに消える。1番で1・5メートル、2番で2メートル。さらに4番、5番でも連続バーディー。スタート直後は歓声を浴びてもはにかんでいたが、ホールを重ねるごとに笑顔が大きくなる。昨日は圧倒されたライバル松山を、この日は引き立て役にして、石川は8バーディーを奪うワンマンショーを繰り広げた。 原動力となったのは、初めて使ったパターだ。前日のプレー後、最下位の屈辱を味わいながら、暗くなった練習グリーンで愛用のL字形パターを転がしていた。だが、どうしてもしっくりこない。グリップを交換してみようと、メーカーのバスを訪れた。そのとき、予感の漂うパターがふと目についた。ヘッドが逆コの字形になったネオマレットタイプ(オデッセイ・ホワイトホットプロ#7)。ミスだと思ってもボールがそれなりに転がる。そのまま宿舎に持ち帰って、手になじませた。これが的中した。 スコアを伸ばすたび、「遼くん、頑張って!」というギャラリーの声援もヒートアップ。予選突破も見えた終盤になると「涙が出てきた」「明日もこなくちゃ」と興奮する女性も続出した。最終的には18番をこの日唯一のボギーにして、予選通過に2打足りなかった。だが「どう考えても昨日のプレーは悪い。でも、今日のプレーができる自分もいた」と満足そうだ。 今回の帰国はこの1試合だけで、次週からまた米ツアーに戻る。次の帰国は未定。「なるべく向こうで多くの試合に出て、来季のシード権を取りたい。この試合で、パッティングがゴルフのリズムをつくる、そしてパターはそのためのクラブだと分かった。それが一番の収穫。日本に戻ってきて良かった」と語った。予選落ちでは賞金などの記録は残らない。だが、石川は見る者の記憶に残るプレーをして、さわやかに会場を去った。 (大西洋和) PR情報
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