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【サッカー】

遠藤 激白 「無駄にできる試合は一つもない」

2013年6月22日 紙面から

 【ベロオリゾンテ(ブラジル)松岡祐司、原田公樹】1次リーグ敗退が決まったA組の日本は22日午後4時(日本時間23日午前4時)から、当地での最終戦でメキシコと対戦する。チームの欠かせぬ主軸、MF遠藤保仁(33)=G大阪=が、惨敗したブラジル戦、金星を逃したイタリア戦を振り返り、「自信を持って攻撃的なサッカーをやり続けていく」「戦い方を確立させながら成長していくため、無駄にできる試合は1試合もない」などと、来年のワールドカップ(W杯)本大会を見据えた決意を語った。

 淡々とした口調に苦々しい感情がにじんだ。1次リーグ第2戦・イタリア戦。追い詰めただけに、突き付けられた現実が残酷だった。

 遠藤「やっぱり勝ちたかったな、と。ブラジル戦は内容も悪かったですし、その中でイタリア戦で敗戦をどう生かすか考えながら、ある程度は自分たちのサッカーができたと思うし、内容が内容なだけにやっぱり悔しい。ブラジル戦は何もできず、完敗を認めざるを得ない状態だったので、特別に何かを変えたっていうことはないし、自分たちがもともと持っているものをイタリア戦は出せたというだけです」

 見失いかけた航路を、イタリア戦ではっきりと見つけた。取り戻した自信、共有すべき方向性がより強固なものになった。

 「戦術は監督が決めることですけど、やっぱり自分たちの一番の持ち味はパスをつなぎながら攻撃的にいくこと。今のメンバーでいえばそれが理想だと思うので、自信をもってやっていくだけだと思うし、監督が(戦術を)変えるというなら、もちろん変えないといけないけど。たぶん監督自身も今のところは思っていないと思うので、すべての面で精度を上げていければ可能性は広がってくるんじゃないかなと思う」

 同じスタイルの司令塔、イタリア代表MFピルロ(ユベントス)から吸収できることはあったのだろうか?

 「う〜ん。(3、4秒考え込み)いや、(ピルロ自身が)あまり良くなかったから。ただ、落ち着きだったり、一発で勝負を決められるようなパスがあの位置からどんどん出てくるので、一発で状況を打開するプレーに関しては、僕自身ももっと増やしていかないといけないのかなと思う」

 地球の真裏のブラジルまでやってきて、手土産もなく帰ることはできない。収穫も課題も、すべては勝ってこそ−。

 「グループステージは突破できないけど、メキシコはいいチームだし、これから先、さらに自分たちの戦い方を確立させながら成長していくために消化試合だとは思っていない。相手のモチベーションは知らないですけど、自分たちは高いモチベーションを持っていいゲームをやり続けながら、勝てるチームにしていきたい。まずはモチベーションを落とさないことが一番だし、自分たちが無駄にできる試合は1つもないと思っている。W杯に向けて、自分たちは戦い方を確立させていくためにも大事な試合だと思っている。どういうメンバーであれ、イタリア戦以上のゲームをどんどんやり続けていかないといけない。自分たちの良さを出しながら、イタリアとブラジル戦で出た課題を少しずつでも修正していきたいなと思う。どんな試合であれ、負けていい試合なんてないですし、勝ち点3を取る試合をしたいなと思います」

 

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