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【プロ野球】

阿部連発で巨人5連勝 2位とは3差

2013年6月22日 紙面から

巨人−中日 4回裏1死、阿部が右越えに2打席連続となる18号ソロを放つ。投手山井、捕手谷繁=前橋・敷島球場で(市川和宏撮影)

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◇巨人4−1中日

 中日は打線が淡泊な攻撃を繰り返し完敗した。巨人は5連勝を飾り、貯金を16とした。先発の沢村は、8回途中無失点で4勝目をマーク。阿部の2打席連続本塁打でリードを奪い、6回にはロペスの適時打で加点した。

     ◇

 やっぱり“母”は強かった。荒天の前橋で再開したリーグ戦。主役を演じたのは巨人阿部だ。打っては雨を切り裂く2連発。女房役としても先発沢村ら3投手をリードして竜打線を9回の1点だけに封じた。上州名物「かかあ天下」を地でいく独壇場だった。

 2回、真ん中高めに浮いてきた138キロシュートを右翼席中段へ。4回には外角フォークをライト上段へ運んだ。「完璧だった。追い込まれてからはコンパクトにという意識が良い結果につながったかな」。昨年4月13日のDeNA戦(横浜)以来1年ぶり自身12度目の2打席連発弾で試合を決めると、おまけの3安打目は三塁前へのぼてぼての内野安打。「フルスイングセーフティーだよ」と上機嫌で球場を引き揚げた。

 主将を務めた2月のWBC代表合宿では山井を投手キャプテンに指名。「同い年の山井もいる。ピッチャーをまとめてもらえたら」と話していたほどの間柄だが、勝負となれば話は別。昨年は6打数3安打、一昨年も3打数2安打とカモにしている右腕をこの日もあっさりと打ち砕いた。

 交流戦最後の5試合は17打数2安打、打率1割1分8厘。やや下降線に入っていたが、吉兆はあった。ジャイアンツ球場で行われた20日の全体練習。帰り際に自動販売機で缶コーヒーを購入すると、まさかの“もう1本当たり”。「こんなところで運を使っちまったよ」と嘆いていたが、しっかり幸運は続いていた。

 交流戦から続く連勝は5に伸び、貯金は今季最多の16。雨天中止だった阪神とのゲーム差も3に開いた。大黒柱阿部が率いる巨人が再び独走態勢に入りつつある。 (臼杵秀之)

 

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