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シリア反体制派に武器供与 米、週内にも決定か
2013/06/11 15:32更新
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【ワシントン=犬塚陽介、カイロ=大内清】AP通信は9日、米政府高官の話として、オバマ大統領がシリア反体制派に武器を供与する方針に傾いており、週内にホワイトハウスで開かれるシリア情勢の政府内会議で、決定を下す可能性が出ていると報じた。ただ、政府高官は現時点で具体的には何も決まっていないとも強調しており、政権内での最終調整が進められているもようだ。
APや米CNNによると、ホワイトハウスは数日中にシリア情勢に関する会議を開く方針。イスラエルなどを訪問予定だったケリー国務長官が、直前になって取りやめており、何らかの重要な決断が下されるとの観測が出ている。
会議では軍事行動も議題となる予定。ただ、オバマ大統領は当初から米兵の投入を否定しており、限定的なミサイル攻撃などの選択肢が議論されるとみられる。
シリアでは今月初め、アサド政権側と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの連合部隊が、レバノンからの補給路にあたる西部クサイルを反体制派から奪還。戦況を有利に進めており、反体制派への支援強化が必要との見方が米政府内にも強まっていた。
スンニ派中心のシリア反体制派は、中・西部地域での戦闘のために、同じスンニ派が多く住むレバノン北部から武器弾薬や医薬品などを調達してきたとみられている。クサイルを失ったことで、同地域の反体制派部隊はレバノンからの補給が断たれるだけでなく、負傷した戦闘員に同国で治療を受けさせることなども難しくなりつつある。
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記事本文の続き 逆にヒズボラからの増援が受けやすくなった政権側にとっては、西部ホムスや中部ハマ、さらには北部の最大都市アレッポ周辺で戦闘を続ける反体制派に対する攻勢の足がかりを確保した形だ。
ホムスやハマが政権側の手に落ちれば、反体制派は北部のトルコ国境地帯の支配地域への攻勢も受けることになりかねない。
シリア問題の政治的解決に向け、米露が開催を目指している国際会議への出席の是非をめぐり、反体制派の統一組織「シリア国民連合」はなおも分裂状態にある。仮に参加を決めたとしても、軍事的に劣勢な状態では交渉を有利に進めるのは難しくなる。このため、国民連合の幹部らは欧米からの武器支援を繰り返し要求、焦りの色を濃くしている。
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