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タクシー接客向上へ一丸 業界挙げ悪評返上目指す 秋田
 | 接客研修会で、乗客役と運転手役に分かれ、気持ちのよい会話などを練習するタクシー乗務員 |
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マナーの悪いタクシーは駅や空港で客待ちできません−。秋田市の法人タクシー全15社が加盟する秋田県ハイヤー協会秋田支部は9月から、接客研修を受講した乗務員以外の指定場所への入構を禁止する。受講者でも自主ルールに違反した場合、期限付きで入構できない。「秋田のタクシー乗務員は態度が悪い」との声があり、10月からの大型観光宣伝「デスティネーションキャンペーン(DC)」に向け、汚名返上を目指す。
指定場所は、JR秋田駅の東口と西口、秋田空港のほか、ホテルや商業施設周辺の計5カ所の乗降場。接客研修後に渡される入構許可書がなければ、指定場所で待機できない。 自主ルールは厳しい。乗車拒否や客引きはもちろん、ごみを捨てない、たんを吐かないという社会人としての常識から、乗務員同士の立ち話、乗降場周辺での喫煙、新聞を大きく広げて読む行為、シートを倒しての仮眠−など多岐にわたる。 罰則は1カ月間の入構禁止。1年以内に再び違反すれば、1年間の入構禁止となる。所属会社の全車両も3日間入れなくなる。違反は、支部の監視員のパトロールのほか、乗務員同士の報告で確認する。 マナーアップに乗り出す背景には乗客からの苦情がある。支部によると、「一切返事をせず、『何か声を出したら』と言ったら『うるさい』と返された」「近くなら流しのタクシーに乗れ、と言われた」などの苦情が月2、3件寄せられる。森合久男事務局長は「一部の乗務員だとしても、全体のイメージが悪くなってみんなが迷惑する」と話す。 「乗車待ちで弁当を食べるのも駄目だなんて…」(65歳の男性乗務員)と厳しさに困惑する声もあるが、あるタクシー会社の管理職(59)は「たとえ事情があっても、お客さんには関係ない」とばっさり。 11日には1回目の研修会が市内で開かれ、13社約70人が参加。外部講師の指導で接客マナーを学んだ。研修会は8月6日までの全14回で、加盟15社の乗務員約930人全員が受講する予定だ。 マナー向上を図った駅や空港への入構制限は、青森市タクシー協会が2012年4月に導入している。
2013年06月21日金曜日
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