宮城のニュース

3年ぶりに草原の風 石巻で牛の放牧始まる

3年ぶりに再開された牛の放牧=20日午前11時ごろ、石巻市営河北上品山牧場

 宮城県石巻市の市営河北上品山(じょうぼんさん)牧場で20日、3年ぶりに牛の放牧が始まった。福島第1原発事故の影響で牧草の放射性物質が国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超え、東日本大震災後は休止していた。
 初日は繁殖用黒毛和種の雌41頭を受け入れた。体重や体の放射線量などを確認後、広さ約70ヘクタールの牧場に放された。牛は元気に走り回ったり、牧草を食べたりしていた。
 石巻市北村の畜産農家佐々木勝義さん(71)は「待ちに待った放牧。自然の中で草をいっぱい食べてもらい、良い繁殖につなげたい」と話した。
 7月5日に17頭が加わる予定。放牧期間は11月5日まで。
 放射性物質が基準値を上回った牧草は除去、土壌改良を経て植え直した。市はことし4月と5月の検査で基準値を下回ったことを確認し、例年より約1カ月遅れで放牧を再開した。


2013年06月21日金曜日


Ads by Google


△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS