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焼却灰 最終処分場に搬入
(2013年06月19日 15時48分)
18日、岩手県山田町の震災がれきの本焼却をはじめた富山地区広域圏事務組合は、19日から富山市の最終処分場に、焼却した灰の搬入を始めました。
また、大雨のため、予定されていた埋め立て作業は、中止となりました。
富山市山本にある最終処分場では、午前10時ごろに、18日、立山町の富山地区広域圏クリーンセンターで一般のゴミと混ぜて焼却されたおよそ20トンの灰が、トラック2台に分けて搬入されました。
搬入前に測定した灰の放射能濃度は、最も高い値で1キログラムあたり16ベクレルと、受け入れ基準である1キログラムあたり100ベクレルを下回ったため、最終処分場への埋め立てが正式に決まりました。
しかし、19日は、大雨の悪天候のため、埋め立てスペースへの搬入にとどまり、本格的な埋め立て作業は、20日以降、天候が回復次第行われるということです。
富山地区広域圏では、今年11月までに、岩手県山田町の震災がれきおよそ1600トンを焼却し、燃やした灰は、平日におよそ80トンずつ山本最終処分場へ搬入し、受け入れ期間中に9千トンほどを埋め立てる予定です。
一方、去年12月の試験焼却の際に、最終処分場への灰の搬入を阻止しようとした地元の住民グループは、今回は阻止行動を行わずに、搬入に反対する抗議デモを行いました。
参加した26人の住民たちは、「岩手県内で処理できる量の震災がれきを富山県まで運んで処理するのは復興予算の無駄づかいだ」などと訴えました。
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