NHK北海道のニュース　札幌放送局

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避難者 国と東電に賠償求める

東京電力・福島第一原子力発電所の事故によって平穏な生活を奪われたとして、福島県から道内に避難してきた４３人が、国と東京電力に総額およそ７億円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、福島県から道内に避難している０歳から８５歳までの１３世帯４３人です。
訴えによりますと、原告の４３人は、福島県の福島市や郡山市などで暮らしていましたが、おととし３月の原発事故で、放射性物質による汚染や被ばくの恐怖などから道内に避難し、平穏な生活を奪われたと主張しています。
そのうえで、仕事が続けられなくなり、収入が途絶えたことによる損失や、健康被害への不安や長引く避難生活による精神的苦痛に対する賠償などとして、国と東京電力に１人あたり１６５０万円、総額７億円余りの支払いを求めています。
原告の代表、中手聖一さん（５２）は「私たちが福島で送っていた、ささやかだが穏やかで幸せな生活を奪った責任を東電と国に問いたい」と話しています。
一方、東京電力は「原発事故により、多くの皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけし、改めておわび申し上げます。訴訟に関しては回答を差し控えさせていただきます」などとしています。

06月21日　16時31分

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