アドベンチャーゲーム研究処

アドベンチャーゲーム(AVG・ADV)の旧作から新作まで、レビュー+紹介を主として取り上げるブログ。(更新は不定期)
取り上げる範囲は家庭用のみです。


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【概要】
VC編 Wiiウェア編 に続く、配信希望TOP5企画。
今回は、前回延期した「ゲームアーカイブス編」。

【ゲームアーカイブスで配信して欲しいADV作品 TOP5】

5『ムーンライト・シンドローム』 販売・開発 HUMAN

アドベンチャーゲーム研究処-Moon Light

PS初期の名作『トワイライト・シンドローム』のスピンオフ作品。
本作はスピンオフ元がホラーゲームだったにもかかわらず
何故かホラーからサイコサスペンスに題材が変更されたためか
その唐突すぎるストーリーの展開もあって、「トワイライト」ファンからは
シリーズ作品として触れることを敬遠される傾向が高く、現在では存在感が薄い。

いわゆる、須田剛一が開発に関わる「須田ゲー」で
氏自らシナリオを執筆したことから、須田氏の実質的なADVデビュー作
(ADVデビューの「トワイライト」はディレクターとしての参加)とも言えるのだが
『シルバー事件』で出世する以前の作品なため、知名度がイマイチ低く
須田作品の中では不遇というの一作印象という拭えない。
ただし「トワイライト」シリーズとしてではなく、
新規の作品としては地味にファンを獲得しているので、

「須田ゲー」とも「トワイライト」とも取れない作品として、少数ながら根強い固定支持集めている。
まあ、なんとも立ち位置がハッキリしない作品とも言えるのかもしれないが。

現在の入手難易度は…『トワイライトシンドローム』よりは困難で
『夕闇通り探検隊』よりは簡単、と言ったところか。
ゲームショップを数店回れば見かけることもあるが、入手難易度が土地によっては高く、
須田ファンにも触れられる機会が少ないので、アーカイブ配信する意義は多少はあると思うが…。

4『続・御神楽少女探偵団 完結編』 販売・開発 HUMAN

アドベンチャーゲーム研究処-mikagura

現ヌードメーカー所属の河野一二三がディレクターを務めたことで知られる
横溝正史調の世界観をコンセプトにした探偵アドベンチャーゲーム。
相手の証言を聞き、矛盾した部分を指摘するという「推理トリガー」システムは、
後のアドベンチャーゲーム業界に多大なる影響を与えた。

本作は『無印』と『続』の二部構成で制作されたシリーズで
続編構想が初めからあった『無印』は、出荷もそれなりにあったらしく現在でも入手は容易なのだが
肝心の『続』が販売メーカーであるHUMAN最後のコンシューマー向け作品だったこともあって
出荷自体が少なかったらしく、実質的「後編」にも関わらず入手が困難。
プレミアもついており、一時期は「前編」をプレイしても“お預け”を喰らうのが普通だった。

現在はPCで発売された最新作に、旧作二本セットで販売しているため
入手自体は容易に出来るのだが、PC(アダルト)ゲームという特色上、とーっても買いにくく
また年齢制限が掛かってしまうので、全年齢で楽しめる作品と言うことを考えても
誰にでも入手出来るゲームアーカイブス化が望まれるところ。

3『クロス探偵物語』 販売・開発 WorkJam

アドベンチャーゲーム研究処-Cross Detective Story

発売から10年以上経過しながら、未だに続編が望まれ続ける名作探偵ADV。
有名すぎる「2」へのいざこざは解説し始めると長いのでカットするとして
テンポの良い会話のノリや、マッハシークによるロード時間ゼロを実現するなど
一部要素(3Dの移動)に不満点が残るものの、その評価の高さも頷ける
オーソドックスにして最高の探偵アドベンチャーゲームに仕上がっている。

同じくワークジャムが権利を持つ神宮寺三郎シリーズは、
PSで発売された作品は全て(FC移植集の『Early Collection』でさえも)アーカイブス化されながら
本作は未だにアーカイブス化しないのは、
ファンを諦めさせるためか、それとも権利の問題なのか…。

注目は、アーカイブス化した折りに例の予告が外されるか否か。
…そんなの答えは既に出ている気もするが
あれだけ長く続編が望まれた『街』に実質的な続編が登場し
あのロックマンだってクラシカルに家庭用ゲームに復帰したのだ
『クロス』が帰ってきたって別に不思議ではないはず。
まあ、そう信じたいだけだが。

入手難度はつい数年前まで出荷を行われていたこともあって、そこそこ簡単。
ただし、前編後編に別れての出荷だったこともあって
2セットで入手するには少々手間取るので、アーカイブス化で普及率を上げたい一作だ。

2『キャプテン・ラヴ』 販売 ハムスター 開発 Rit's

アドベンチャーゲーム研究処-キャプテン・ラヴ

00年代初頭に再販されながら、
現在も若干プレミアがついているカルトな「迷作」。

ヒロインの声優にエンクミこと遠藤久美子を起用し、
主人公が仮面ライダー張りに愛の共産化(つまり言えば恋愛の均等配分)を
唱える「ラブラブ党」との闘争を描く世界観など、その脱力な表紙を含めて、
どうもボタンを掛け違えている気さえするギャグ・アドベンチャーゲームなのだが
たまにはシリアスな展開をしてみたり
恋愛を題材にしているものの、意外と真摯な姿勢でそれをギャグに昇華しているので
普段は恋愛ADVを買わない普通のADVファンでも(多分)楽しめる作りとなっている。

ゲームとしては、相手の(基本的には)世間への愚痴や人格攻撃に対して
選択肢で反論する討論バトルが売り…なのだが、むしろ自由度の高さや設定の妙に評価されている。
現在は入手が困難な作品に入り、ゲームアーカイブス化する価値は高い?

1『夕闇通り探検隊』 販売・開発 SPIKE



選出理由、「私がプレイしたことがないから」。
というのは冗談で、現在ではかなりの高値で取り引きされる
PSでも屈指のプレミアソフトで、アーカイブス化が長く待ち望まれている作品なため。

HUMAN亡き後、『トワイライトシンドローム』の後継作品として制作された作品で
主人公の世代も『トワイライト』の高校生から中学生に変更され
恐怖への感受性が高い年齢にまで落としたことで、
独自の日常の中に潜むホラー的な世界観を構築しているそうで
そのアクの強すぎる(そして実際にいそうな)キャラクターを含めて
非常に評価が高く、シリーズ最高傑作の呼び声も高い。

上述通り私自身が未プレイなので多くを語ることが出来ないのだが、
評価の高さ、支持の多さからもゲームアーカイブス化を熱烈希望。

【コメント】
完璧にネタ切れ。
HUMAN系ばかりのランキングになったのは完璧に私の好み。
それにゲームアーカイブスって結構めぼしいのは配信済みだしね…。

『黒ノ十三』とか『Forget me not -パレット-』『マリア』を紹介しようかと思ったんだけど
よく考えたら、それぞれ致命的な短所があるので紹介は見送り。

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