うつを生む4つの職場環境 ブラック、外資、イケイケ、楽園

★「8割の会社員がうつ予備軍」の衝撃

2013.06.12


ブラック企業型(イラスト/サダ)【拡大】

 

 ■ブラック企業型

 薄給なのに実現不可能なノルマを課され、達成できないと恫喝される理不尽がまかり通る。上司の言うことは絶対で、パワハラやセクハラが常態化。過重労働の上、毎晩上司の飲みに付き合わされ、異常に濃密な人間関係を強いられることも。あげく、日々の仕事はスキルアップに繋がらない単純労働。「某外食チェーン社長の『自分は店を2店持った時点で欲望を固定した。溢れた分を社員に。さらに溢れた分を東南アジアへ』という発言が象徴的。薄給でこき使われ、社員の欲望は全然満たされていないのに(笑)。完全に部品扱いなんです」(榛原氏)

 (例)外食チェーン業界、小売業界などに多い

 ■外資企業型

 一部にはバーンアウトを起こすくらいの激務社員が存在する。目標管理システムが徹底しており、年に何度も「あなたは何になりたいの? どうしたいの?」と決断を迫られる。「常に能力の限界以上の目標達成を強要し、言質を取って、達成できなければ『あなたが決めた目標でしょう』と責められる。ほどほどの仕事量でワークライフバランスを重視する人間にとってはかなりしんどい職場ですよね」(榛原氏)。専門性を重視するため、社内での人事異動が極端に少なく、人間関係が固定化されてしまうことによるストレスも大きい

 (例)コンサルティング会社、IT系、金融系などに多い

 ■新進イケイケ企業型

 カリスマ性のあるトップはイケイケの躁状態で、3年以内に東証一部上場だの、世界進出だの大きな夢を掲げる。社員はトップの夢に振り回されてうつ状態に。中間層の社員は目標管理や自分磨きを強要され、下層の社員はノルマに疲弊しているという構図。「中間層の割合が増えると外資企業型になり、下層の割合が増えるとブラック企業型になる。一見外資企業型に見えるが、下層社員の割合が多い“隠れブラック企業型”の企業もあるので要注意。トップにはブラックの自覚がないので、あからさまなブラック企業型よりもタチが悪い(笑)」(榛原氏)

 (例)某大手通信会社、某大手アパレル会社など

 ■最後の楽園型

 働かない社員にも高額の給与を払える余裕があったり、労働組合が強かったりで、現在まで完全な終身雇用制を貫いており、休職制度も社員に優しい場合が多い。「閑職部署で一日中ソリティアをやっているような社員も。『エクセルも使えないのかよ』などと年下社員やアルバイトにもバカにされるが、働かなくてもクビにならないのでスキルを身につけない。周囲に白い目で見られながらの会社生活は、ある意味ぬるい地獄。給料がいいから辞められないというのも、逆に言えば『逃げられない』わけで、結果、追い込まれてうつになる」(榛原氏)

 (例)地方公務員、テレビ局や新聞社などの大手マスコミ【続きを読む】

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