日本相撲協会は20日、元関脇金剛で協会理事も務めた二所ノ関親方(64)=本名北村正裕、北海道出身、松ケ根部屋=が健康上の理由により、同日付で退職したと発表した。昨秋から頭部の疾患により長期療養中で、定年まで5カ月足らずでの異例の退職となった。
二所ノ関親方は1964年夏場所に初土俵を踏み、西前頭筆頭だった75年名古屋場所では13勝2敗で平幕優勝。思ったことをすぐに口にする性格から“ほら吹き金剛”と呼ばれた。
引退後は伝統のある二所ノ関部屋を継承する一方、2008年から昨年まで協会理事を務め、11年の八百長問題の際には広報部長として対応に当たった。