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【サッカー】

日本1次リーグ敗退 本田、伊から3発も「善戦では意味ない」

2013年6月21日 紙面から

◇コンフェデ杯<1次リーグ> イタリア4−3日本

 1次リーグA組の2試合が行われ、日本はイタリアに3−4で無念の逆転負けを喫し、2連敗で1次リーグ敗退が決まった。日本は前半にMF本田圭佑(27)とMF香川真司(24)のゴールで2点を先行したが、ミスも絡んで大量4失点。積極果敢な戦いでイタリアを追い詰めたものの、白星を手にすることはできなかった。通算の対戦成績は日本の1分け2敗。日本は22日(日本時間23日)、メキシコとの最終戦で今大会初勝利を目指す。

 非情の笛が鳴ると、本田は口を真一文字に結び、相手選手と健闘をたたえ合うこともなく、一目散にベンチ裏へ消えようとした。協会スタッフに2度も引き戻され、フラッシュインタビューには渋々応じたが、自らのふがいなさに感情は沸騰していた。

 「プレーの話はしない。(得点を奪ったのは)セットプレーだけだったんで、話をしても説得力がない。いい試合をしたというだけでは意味がない。2試合でこの大会が終わってしまったのは事実なんでね」

 前半21分、先制PKを右隅へ決めた。抜群のキープ力はイタリア相手にも際立った。体を当てられても倒れない。それどころか、香川、岡崎らとの細かなパスワークでゴールに迫り続けた。

 最大の好機は後半26分だった。川島のキックを胸で収めると、重心の低いドリブルをグングンと加速させた。相手DFの猛襲を2度のシュートフェイントでかわして右足で狙った。「入った!!」と思いきや、GKブフォンが間一髪でセーブ。最もゴールに近い存在ながら、最後のひと押しだけを欠いた。

 「超強気でいく」とコンフェデ杯優勝をぶち上げたが、結末はまさかの2連敗で終戦だった。

 「俺は散々デカいことを言ってるし、ここでみなさんに何を書かれようと受け止める。自分はこのPKの得点しかないのも受け止めないと。そして、また、しっかりとデカいことを言えるように準備していきたいと思う。違うステップに向けて」

 勝負事に「たら」「れば」は禁句だが、あえて言う。本田が決めていれば…。失敗や批判をエネルギーに変えて進化してきた。ならば、今度こそ、いやもう一度、本田のさらなる進化を見てみたい。 (松岡祐司)

 

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