中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


闘莉王、司令塔も任せろ

2013年6月21日 紙面から

名古屋−岐阜経済大 前半、ドリブルで攻め込む闘莉王=岐阜県飛騨市のふれあい広場で(川北真三撮影)

写真

 名古屋グランパスは飛騨キャンプ最終日の20日、岐阜経済大と練習試合を行い、7−0で勝った。主力組が出場した前半には超攻撃的な新シフトをテスト。DF田中マルクス闘莉王(32)が攻撃時には司令塔としてパスを配球する役回りを務めた。パスセンスに秀でた万能DFの能力をフルに生かすシステムが、浮上の切り札となる。

 グランパスの新しい攻撃の形が見えてきた。岐阜経済大戦では攻撃時に限りダブルボランチの中村、田口のどちらかが最終ライン中央に戻り、センターバックの闘莉王、増川と3バックを形成。両サイドバックは高いポジションを取って積極的にオーバーラップする。敵陣深くまで常時6〜7人が攻め上がる超攻撃的なシフトだ。

 この新システムで、攻撃のスイッチを入れるのが闘莉王の役割だ。試合では最終ライン右サイドに陣取り、そこから前方の藤本や玉田に縦パスを狙い、ときには逆サイドの阿部や田鍋にロングパスを入れた。闘莉王のパスから何度も攻撃がスピードアップした。

 ストイコビッチ監督は「(センターバックの)ビルドアップは重要なポイント。そこに絞って練習してきた」と説明。以前から闘莉王のパスはアクセントになっているが、さらに重要性が増している印象だ。

 闘莉王は「わかりやすくていい。やることがはっきりしている」と新しい攻撃法を歓迎する。「点を取らないと勝てない。もっと得点できるようにオレも貢献する」と意欲的に語った。

 試合中はミスを繰り返す若手に「点を取る気があるのか」「もっと集中しろ」と強い口調でげきを飛ばした。それもこれも、14位という現状に対する悔しさから。「キャリアでこんなに負けたことはない」と語る闘莉王が攻守で暴れ回り、グランパスを逆襲に導く。 (木村尚公)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ