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【大リーグ】黒田が6イニング2/3を2失点で今季7勝目 古巣ド軍に勝ち、ナ・リーグ全球団制圧2013年6月21日 紙面から ◇第1試合 ヤンキース6−4ドジャース【ニューヨーク穐村賢】ナ・リーグ制圧、ア・リーグも残るは虎と双子!! ヤンキースの黒田博樹投手(38)は19日(日本時間20日)、地元でのドジャースとのダブルヘッダー第1試合に先発し、6イニング2/3を8安打と苦しみながらも2失点に抑え、先月17日のブルージェイズ戦以来約1カ月ぶりとなる白星、今季7勝目(5敗)を挙げた。古巣ド軍からの初勝利でナ・リーグの全15球団から1勝以上を記録。ア・リーグもタイガース(虎)、ツインズ(双子)以外の13球団相手では勝ち星があり、“全米制覇”も時間の問題となった。 のどから手が出るほど欲しかった、6戦ぶりの勝利は自らの手で“つかみ”取った。 「あれが一番大きかった」と黒田が振り返ったのは2−0の4回無死二、三塁の場面。5番イーシアの痛烈な打球が黒田の左太ももを襲った。だが、とっさに出したグラブにボールが運良く飛び込み、まず1死。飛び出していた三走も帰塁できずに2死と、一打同点の窮地が一気に好転した。後続も断ち、「大きなプレーだった。一生懸命やってれば、ああいうラッキーなこともあるのかなと思った」。最大のヤマ場を乗り越えると、その後は2イニング連続三者凡退に抑えるなど、テンポよく回を重ねた。 7回に2点を奪われ、なお2死一、二塁での降板。勝ち運に恵まれなかった過去数試合の“悪夢”も頭をよぎったが、救援陣の踏ん張りで事無きを得る。5月17日のブルージェイズ戦以来となる白星を手にし、「勝ちが付いた方が気分的に全然違う。次のゲームに対してのアジャスト(調整)が変わってくる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 古巣ド軍からの初勝利でナ・リーグ全15球団から1勝以上を挙げたことになった。ア・リーグも残るはタイガースとツインズだけで、全30球団“制圧”も見えてきた。黒田は「プレッシャーですね」と苦笑いしつつも、「日本人がやったことがないことをやるっていうのはすごく魅力。しっかり調整して、そういう結果になればいい」と珍しく報道陣の“振り”に乗ってきた。 ツ軍戦は7月に7試合、タ軍戦は8月9日から3試合あり、今季中の偉業達成も十分にある。これまでは第一人者の「野茂英雄(元ドジャースなど)らに続く」でくくられることが多かった大リーグの日本人投手記録史に、黒田が新たな足跡を残す。 PR情報
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