UPDATE 2-米国株式市場=続落、米FRBの量的緩和縮小見通しで
(内容を追加しました)
[ニューヨーク 20日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)
終値 14758.32(‐353.87)
前営業日終値 15112.19(‐206.04)
ナスダック総合
終値 3364.63(‐78.57)
前営業日終値 3443.20(‐38.98)
S&P総合500種
終値 1588.19(‐40.74)
前営業日終値 1628.93(‐22.88)
20日の米国株式市場は続落。S&P総合500種は2011年11月以来の大幅な
下げとなった。米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が前日、経済の回復が続け
ば年内に資産買い入れの縮小に着手する見通しを示したことが、この日も相場を圧迫した
。
ダウ工業株30種 は353.87ドル(2.34%)安の1万4758.32ド
ル。
ナスダック総合指数 は78.57ポイント(2.28%)安の3364.63
。
S&P総合500種 は40.74ポイント(2.50%)安の1588.19
。終値で1600を割り込むのは5月2日以来となる。
同指数は50日移動平均を下回って引けた。この水準を下回って終了したのは今年2
回目で引き続き割り込めば、売り圧力が強まる可能性がある。
これまでは下落しても安値拾いの買いが入ることで限定的な下落にとどまるパターン
が見られたが、アメリプライズ・フィナンシャルの首席マーケットストラテジスト、デー
ビッド・ジョイ氏は、このパターンが続くかは定かでないとの見方を示した。同氏は「こ
れまでの相場上昇の大部分はFRB(の量的緩和策)によるものだとみる向きが市場から
資金を引き揚げている。米10年債利回りの上昇も余りに急激なだけに懸念される」と指
摘し、買いの好機になるのか、このまま弱い地合いが続くのか判断するのは早過ぎると述
べた。
20日の上海短期金融市場で人民元金利が過去最高水準に急上昇したことも懸念材料
となった。人民元金利が大きく上昇した背景には、中国人民銀行(中央銀行)に資金供給
の実施を求める市場の声が強まっているにも関わらず、人民銀が応じていないことがある
。
S&P総合500種を構成する10セクター全てが1%超下落。特に生活必需品関連
株 の下げが3%ときつかった。個別銘柄ではクローガー が6.1%安。
米原油先物 が2.8%下落したことを受けてエネルギー株も急落した。
金利上昇懸念を背景に住宅建設株 も6.7%安と下げが目立った。米住宅建設
最大手DRホートン は9%安。パルトグループ も9.1%下落した。
ウォルト・ディズニー は3.7%安。ゴールドマン・サックスが「コンビク
ション・バイ」リストから同社を除外した。
保険業種向けソフトウエアを提供する米イービックス が44.2%安と急落
。ゴールドマン・サックス・グループ のマーチャントバンク子会社が5月、イービ
ックスを買収することで合意していたが、イービックスは前日、合意を破棄したと発表し
た。米規制当局から同社の不正疑惑に関する調査に乗り出したことを通知され、合意を破
棄した。
ニューヨーク証券取引所、ナスダック、NYSE MKTの3市場の出来高は約92
億9000万株と、年初来の1日平均の約63億6000万株を大幅に上回った。
ニューヨーク証券取引所に上場する銘柄の94%が下落、ナスダックでも上場銘柄の
80%以上が下落して引けた。
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