ライフ【風疹1万人超え】妊娠中感染「医師から中絶迫られた…」2013.6.18 22:32

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【風疹1万人超え】
妊娠中感染「医師から中絶迫られた…」

2013.6.18 22:32

 「風疹はたいしたことない病気といわれるが、赤ちゃんに重い障害が出ると迫られて人工中絶をした人は多いのではないか。そう考えると、風疹は沢山の命を奪っている」

 長女を妊娠中に風疹にかかった神戸市の西村麻依子さん(30)は、そう訴える。風疹は、一般的に症状は軽く、後遺症や合併症の危険も低い。それでも感染拡大の防止策が必要なのは、妊娠初期に女性が感染すると、胎児の心臓や聴力などに障害が出る「先天性風疹症候群(CRS)」になる可能性があるからだ。

 西村さんも、医師から「ほぼ100%障害が出るのに、産むなんてとんでもない。私があなたの旦那なら産ませない」とつらい言葉を投げかけられ、中絶を迫られた。病院を変えて産んだ長女には現時点で障害はないが、定期検診は欠かせない。

 感染を拡大させないためには、風疹と診断されたら外出を控えることが必要だ。しかし、ウイルスに感染しても症状が出ない人もいる。また、発疹の出る2~3日前から感染力があるため、自分が風疹だと知らない間に感染を広げている恐れもある。

 そのため、予防接種が最も有効な選択肢となるが、国は成人の予防接種への財政的補助には否定的だ。厚労省は「風疹患者が1万人を超えたといっても、水ぼうそうは年間100万人で、症状も重い。水ぼうそうなどの対策を優先せざるを得ない」としている。

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