中国株(終了):半年ぶり安値-資金逼迫や製造業PMI受け
6月20日(ブルームバーグ):中国株式 市場で、上海総合指数は約6カ月ぶり安値に下落。指標となる短期金利が過去最高に上昇したことや、HSBCの製造業購買担当者指数(PMI)で活動縮小ペースの加速が示されたことが嫌気された。
平安銀行(000001 CH)や中国民生銀行(600016 CH)が安い。銀行間の資金調達のしやすさを測るレポ金利 が少なくとも2006年以来の高水準に上昇したことが売り材料となった。江西銅業(600362 CH)が09年3月以来の安値を付けたほか、エン州煤業(600188 CH)が7%値下がりするなどエネルギー株も下げた。
上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は、前日比59.43ポイント(2.8%)安の2084.02と、昨年12月13日以来の安値で終了。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は同3.3%安の2321.47。
華西証券の曹雪峰アナリストは「バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて株式相場が好転することはありえない」と指摘。「HSBC製造業PMIも支援材料にならず、経済が回復の兆しを見せていないことが示唆されている。流動性の逼迫(ひっぱく)についても神経質な見方が広がっている」と述べた。
原題:China Stocks Fall to 6-Month Low on Credit Crunch,Manufacturing(抜粋)
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更新日時: 2013/06/20 17:19 JST