欧州株:1年半ぶり大幅安、米量的緩和縮小の公算-鉱山株安い
6月20日(ブルームバーグ):20日の欧州株式 相場は下落し、指標のストックス欧州600指数は約1年半ぶりの大幅安となった。米景気が当局の予想通りに回復を続ければ、来年半ばに債券購入を停止する可能性があると、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が示唆したことが手掛かり。
英豪系リオ・ティントを中心に鉱山株が下げ、フランスのルノーなど自動車銘柄も総じて安い。民間の購買担当者指数(PMI)で中国の製造業活動の縮小が示されたことが売り材料。スイスの時計メーカー、スウォッチ・グループは1年9カ月近くで最大の値下がり。同国の時計輸出の減少が嫌気された。英仏海峡トンネル運営のグループ・ユーロトンネルは12%安。欧州委員会がトンネル通行料の引き下げを求めると、仏紙レゼコーが報じた。
ストックス欧州600指数 は前日比3%安の283.68で終了。2011年11月21日以降で最も下げた。バーナンキ議長が米景気に持続可能な改善が見られれば金融緩和策の縮小は可能だと示唆した5月22日以降では、8.7%下げている。米連邦公開市場委員会(FOMC)が19日示した予測によれば、5月時点で7.6%だった米失業率は来年6.5%まで低下するとみられる。
フランクフルト・トラスト・インベストメントのファンドマネジャー、ライムント・ザクシンガー氏は電子メールで、「失業率の見通しが下方修正されたことは、量的緩和の終了が予想されていたよりも早まる可能性を示唆した」と説明した。
20日の西欧市場では、アイスランドを除く17カ国で主要株価指数が下落した。
原題:European Stocks Sink Most in 18 Months on Fed StimulusOutlook(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:アテネ Tom Stoukas astoukas@bloomberg.net
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更新日時: 2013/06/21 02:13 JST