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親の時代とは大違い 高校受験「内申書」の真実

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2013/2/19 6:30
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 例えば理科。「観察・実験の技能」や「自然事象についての知識・理解」など、観点別に定められた目標に対して、「おおむね満足できると判断される」レベルにあればBが付く。同様に「十分満足できると判断される」場合はAが、「努力を要すると判断される」場合はCが付く。順位は関係ない。そして各観点の「評価」の総括として、1~5の「評定」が付けられる。理論上はクラス全員が5ということもあり得るのだ。

 各学習項目について、どのレベルに達していれば「おおむね満足できる」と判断できるのかという目安については、国立教育政策研究所のホームページに公開されており、全国の教員がそれを参考に評価計画を作成し、学校が承認することになっている。よって理論上は、ある生徒が東京都の学校から他県の学校に転校したとしても、同じ評定が付くことになる。

 さらに、生徒や保護者との齟齬(そご)をなくすため、教員は年間指導計画および年間評価計画などを設定し、それを説明会などで事前に保護者や生徒に伝えることになっている。また生徒や保護者からの要望があった場合、評価の根拠について、資料などを示して説明している。

■内申書の信憑性が下がったという声も

 このような仕組みで、各学期、各学年の成績が付けられ、内申書に記入される。東京都の場合、3年生の1学期・2学期の成績を総合評価したものが記入される。神奈川県の場合、2年生の学年成績と3年生の2学期までの総合成績が記入される。内申点は当然、生徒本人にも知らされる。志望校選択の判断材料として必要になるからだ。

 東京都教育委員会、神奈川県教育委員会ともに説明にぶれはない。「客観的でフェアな評価方法である」と言い切る。

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内申書、受験、中学受験、入試、相対評価、東京都、都立高校

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