香港 2013年6月21日(金曜日)
CPI上昇率、5月は3.9%で小幅鈍化[経済]
香港政府統計処は20日、5月の総合消費者物価指数(総合CPI)が前年同月比3.9%上昇したと発表した。上昇率は前月の4.0%からわずかに鈍化した。政府による中低所得者層支援策の影響を排除した上昇率(基本インフレ率)は3.8%で、同3.9%から下がった。野菜の値上がり幅縮小が背景にある。
総合CPI上昇率を品目別に見ると、住宅が6.1%と大きく上げた。電力・ガス・水道は5.9%、外食は4.3%、食品(外食は含まない)は3.6%それぞれ上げた。一方、耐久消費財は4.8%落ち込んだ。
1〜5月の累計では前年同期比3.8%上昇した。
政府報道官は「民間集合住宅の家賃の上昇が昨年停滞した反動が起きており、今後数カ月のインフレの上振れリスクになる」と指摘。一方で、輸入品価格の上昇は抑えられており、新規に賃貸契約を結んだ住宅の賃料の伸び幅は比較的緩やかなことから、今年後半のインフレは緩和されるとの見方を示した。
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