UPDATE 2-スイス中銀、フラン上限を維持　金利も据え置き

(内容を追加しました)

［ベルン　２０日　ロイター］ - スイス国立銀行（中央銀行）は２０日、スイスフランの上限として設定した１ユーロ＝１．２０フランの水準を維持すると発表した。中銀は、スイスフランは依然高水準で、国内経済に対するリスクがあると指摘した。

中銀は声明で「スイスフランの上昇は、物価安定を危険にさらし、スイス経済に深刻な影響を与える」との見方を示した。

さらに「必要なら無制限の外貨購入により為替レートを最低水準にし、追加の措置を講じる用意がある」と表明した。

中銀はまた、スイスフランの３カ月物ロンドン銀行間取引金利（ＬＩＢＯＲ）目標レンジを０．００─０．２５％に据え置いた。

２０１３年の成長率見通しは１─１．５％に据え置いた。第１・四半期に予想を上回る伸びを記録した経済は第２・四半期には鈍化する、との見通しを示した。

「世界経済の勢いが弱まる可能性は排除できない。ユーロ圏の金融・債務危機の先行きは依然不透明で、世界の金融市場でいつでも緊張が高まる可能性がある」とした。

２０１３年のインフレ率予想は、これまでのマイナス０．２％からマイナス０．３％に修正。予見できる将来においてインフレ率は引き続き低水準になるとの見通しを示した。

一方、２０１４年のインフレ率は０．２％、２０１５年は０．７％とこれまでの予想を据え置いた。